百万本のバラの代わりに。<「北の国から」より> | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

百万本のバラの代わりに。<「北の国から」より>

「農業は 人生を賭ける 価値がある」



ドラマ「北の国から」

世代を超えて根強いファンのいる

力作です。


私も全編、見てますよ。







不思議なもので

初回放映時は北海道で学生でしたが

その時はまったく興味ありませんでした。


北海道人のあまのじゃく性質で

あえて避けてたとも言えます。


北海道を舞台にした倉本聡作品

地元民としては白けていた覚えがあります。


よそもんに何が分かるかよって。








でもその、あまのじゃく性質の本性は

単に鈍感なる感性がもたらす

思考停止と不感症だったと気付くのは

ずいぶん後になってからのことでした。


物事の見方や感じ方を

素直に受け止められないとか


努力を厭う言い訳の為に

開き直って知ったかぶりしてただけとか


自分を認める勇気が無く

コンプレックスを虚栄で塗り固めた

意気地無しだったりとか。


みっともないイイ振りこきが

粋がっていただけでした。







改めて「北の国から」


どのシーンが良いかって

いちいち挙げきれません。


ただ毎日畑で仕事をしていると

一瞬一瞬にドラマのワンシーンが

連想される事が良くあります。



その一つが

数日前の草刈り中

オオハンゴンソウの群生に出会った時でした。







訳ありの息子 正吉

学校を出て自衛隊員となり

狩勝峠越えの汽車の中で

不倫に走る蛍と行き会う。

数年経ち、正吉は退官し

地元で重機オペレーターに。

ほのかに恋心を寄せていた蛍が

傷ついて帰ってきた。

草太兄ちゃんに煽られて

閉じ込めていた蛍への思いを

掘り起こす時に使われたのが

百万本のオオハンゴンソウ。

バラを買えない正吉の

精一杯な自己表現。


ユンボの運転台から

オオハンゴンソウの群生を

悲しげな眼で見つめる正吉


あのシーンが刈払い中に蘇ったんです。


草太兄ちゃんの正吉への説教も

一見唐突な論理の飛躍かと思いながら

なぜか素直に浸みて来ました。



お前、自衛隊だったんだべ?

国を守るのが自衛隊だべ?

だったら蛍を守ってやれ。

蛍と蛍の子を守ってやれ。

目の前の女と子供を守るのが男だ。

そして、あの二人を守ることが

国を守るということだべ!



陸上自衛隊員の制服姿が重なり

単純で朴訥な言葉ながら

予想外に私の心に浸透して来ました。


このシーンは「時代」にあったはずです。







あのドラマの細かい描写


実際に北海道で生きていると

ああいう細かい作り込みこそが

感じ入る所です。


細かい情景描写のみならず

細かい心理描写は見逃せません。


北海道で生きる者にとっての

細かいキーワードが散りばめられてます。



だから...

あのドラマはむしろ

時間が経ってから

歳を重ねてから

その時々で見える事や感じる事が

変化していくんです。



特に...

子育てを潜り抜けた人たちには

堪え切れないワンシーンが

幾つもあることでしょうね。


子を持ち 子を育て

人はやっと人に為れていく

そんな感慨が強く迫って来ます。






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