こんにちは。こしあんです
先日、ご縁があってチケット入手し、
千と千尋の神隠し観劇してきました♨️
あのアニメーションの世界観をどのように舞台上で表現されるのだろう...
と、ドキドキしていましたが、
そのまんま!!
全てが現実になった!
というレベルでした。
没入感が凄まじい。
一幕終えて満足感が高過ぎて
え?これから二幕やるの?
ていうくらいボリュームたっぷり見応えたっぷり
昨今のチケット代の値上がりの波に涙を流して生きていますが、これはその価値がある。
実は千と千尋の神隠しはちょうど10歳くらいのときに映画館でみていて
千尋の両親が豚になってしまったり、
カオナシの凶暴化した姿が怖かったり、
世界観そのものも、八百万の神様のデザインもなんだか怖く感じて
そんなに得意な作品ではありませんでした。
金曜ロードショーでやっても流し見するくらいで。
(でもジブリだからみる)
上白石萌音ちゃん演じる千尋がぶちゃくれた雰囲気で登場して引越しで環境が変わる現実を受け入れられずムスッとしながら車に揺られている
そんなオープニングで『あの夏へ』がふと流れて物語が始まるのです。
私が普段観るミュージカルの舞台は結構壮大な始まり方が多く、主人公も常人とは違うエネルギーを持っていることが多いのですが
千と千尋の神隠しは違うのです。
ただそこにいるのは10歳の女の子。
まだ自分でどう人生を考えて生きていくことが出来ず大人の事情に抗うことも出来ず不安を自分1人ではどうすることも出来ない女の子。
背筋は伸びてないし、声もなんかフニャフニャ、後部座席で横になってる。
そこにそよ風のようにふと『あの夏へ』の音が流れる。
その瞬間私は思いました。
あぁ、ここにいたんだね。
何かが胸の中にストンッと落ちる感覚
これはいつかの私の物語なんだ。
と、私は受け止めたんですけどね。
今まで観てきたどの舞台よりも1番、主人公と自分が等身大でイコールに近いと感じられたんです。
開始5分程度で観客をそう思わせる演技...
上白石萌音ちゃん...凄 く な い で す か...‼︎
ということで、私は開始5分で既に感動で涙目でした。
気持ち悪いですね。私。
でも観ればみんなこんな気持ちになると思うの。
千尋が油屋の中で右も左も分からず働くわけですよ。
自分以外の人間がいなくて人間臭いと言われながら自分なりに頑張って働くんですよ。
なんだか新入社員時代を思い出しましたね。
何が正解か分からないまま右往左往する感じ。
※間違っても弊社では人間臭い!といった暴言が出る職場ではありません。
ハクやリン、釜爺に助けて貰いながら徐々に自分で考えて行動出来る人間になっていく千尋が愛おしくて、私自身も頑張らないとな!と思える作品でした。
物語の後半では千尋が色んなキャラクターから
『大丈夫、千尋ならきっと出来る』
と声を掛けて貰うのがまた胸に響くんですよ〜
純粋に自分の力で信頼関係を築き上げて温かい言葉を貰う千尋の成長ぶりに感動です
大人になって『大丈夫、きっと出来るよ』と言ってくれる人が随分減ったな〜とか、
私も誰かに背中を押して貰いたい〜なんて思いつつ。笑
ということで素晴らしい舞台でした。
Blu-rayどっちバージョン買おうかな。
それよりロンドン公演...
日本国内のチケットはもう無いのですが、ロンドンなら...憧れのウエストエンドなら...ポンドっていくらだっけ?
で、調べるところまではしましたよね
もちろん、行かないし行けないですけど
妄想だけならタダ
それにしても、年末のベートーヴェンから続き神作でした。
豊かな観劇体験が出来て満足です。
それでは