《庆余年第二季》13集気になったのは! | 越若のひとりごと

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古典芸能「義太夫節」の太夫です。愛犬と日々思ったことの記録です。芸もあれば、ぼんやりノホホンゆるい内容です。

ホントに面白いです、《庆余年第二季》。ドラマのストーリーの面白さだけじゃなく、勉強になります。

 

13集の阮咸Ruǎnxián(月琴みたいな古楽器)にてロックな杜甫「高登」にシャウトしたくなる私。

陈萍萍のオフタイムの垂髪と紅衣に萌える!

CCTV微博様よりお写真拝借致しました。

いやいや、実にストーリー展開も面白い、陰謀の裏を探り、倍返しを狙う范闲。もうもう、うっかり見てられないね、止めてじっくりと見ないと、楽しみが半分逃げてゆく感じがするです。

 

ドラマでは陈萍萍のオフタイムで聞く演奏は、この歌!

杜甫 「高登」

風 急 天 高 猿 嘯 哀  渚 清 沙 白 鳥 飛 廻
無 辺 落 木 蕭 蕭 下  不 尽 長 江 滾 滾 来
万 里 悲 秋 常 作 客  百 年 多 病 獨 登 台
艱 難 苦 恨 繁 霜 鬢  潦 倒 新 停 濁 酒 杯

 

ピンインしっかりとらえて、シャウトで風 急Fēng jí  

普通に戻り天 高tiān gāo  泣くように猿 嘯 哀yuán xiào āi

 

この阮減という楽器、月琴に似てるけど月琴よりネックが長い、琵琶から派生した楽器で、月琴より古い。

演奏者は馮満天。エンディングで曲が闲淡、闲夏、闲唱、闲天と四曲だけど、この闲唱なのかしら?

(馮満天様微博よりお写真拝借)

で演奏してるこの方が気になった。

私の酷い中文読解力なので間違えてますが…。

 

GoodMusicHK様のYouTubeありがとうございます。

古典と現代、弾琴と仰ってますね。この楽器は琴と位置付けて、西暦170年からの歴史が途絶えていることを憂い、ギターと間違えそうな私に古典への想いに火を点けましたね。

西洋音楽との違い、拍子(リズム)や音、東洋音楽の神秘。

電気のある現代、音量の小さい楽器、現代に蘇らせて若者へ投げかけていらっしゃる、古典の素晴らしさと現代との融合。

楽器は

小阮・中阮・大阮・低音阮の4種類があるそうですが,よく使われるのは中阮と大阮、ドラマでは中阮かな?

種類は弾撥楽器。ピックを使うか,または琵琶のようにつけ爪をつけて演奏します。つけ爪を使わず,自分の爪を伸ばして弾いてもいいらしい。ドラマではピックですな。

 

古典芸能義太夫という300年ちょっとの歴史ですが、途絶えそうなこの頃、後継者不足に西洋音楽教育から古典音楽の音階「よな抜き音階」(ドレミソラ)や、独自の拍子(リズム)が失われて、弟子の耳が西洋音階なので稽古で難渋します。

東洋独自のリズムというのは、呼吸するようなものなのかなぁ~、解ってもらえん辛い。

 

中国の古代音階「三分損益法」も同じ「よな抜き音階の長音階」なんですよね。

 

ちなみに明治時代「ドレミファソラシ」を「ヒフミヨイムナ」と呼んでいたので、「ヨナ」は「ファシ」。

 

とっちらかって、取り留めのない事を書き散らしました。

落ち着いて色々と考えようっと。