《大理寺少卿游》&《大唐狄公案》 | 越若のひとりごと

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古典芸能「義太夫節」の太夫です。愛犬と日々思ったことの記録です。芸もあれば、ぼんやりノホホンゆるい内容です。

公式微博に今日は、「大理寺オープンデー」だそうです。楽しそう、猫可愛いし!

14時(JP15時)猫カフェ、孙豹こと张奕聪が店長だそうです。

「大理寺开放日」线下猫咖撸猫活动即将开始,猫猫们已整装待发,准备好和大家见面啦!今日14:00孙豹、张奕聪还将空降猫咖当“一日店长”哦~速来线下撸猫猫

 

《大理寺少卿游》&《大唐狄公案》並行してみていると、同じ毒薬が出てくる。通常は、ほーそうなんだ、とスルーしてゆくが、同じ時代の二つの作品に出てくると俄然興味がわく。

 

「五石散」、調べてみた!面白い!!

今でいう違法ドラッグですな。

因みに漢方薬サイトをみたら、この薬はなかった。でも歴史上は、存在した。

元が鉱石というのも、体に悪そう。しかし、鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂、この五種類の鉱石、値段高いので裕福な方々しか服せなかったらしい。

漢方では、それぞれの鉱石に効能があるらしい、今も使用されているらしい。

ちなみにそれぞれどうなの?漢方薬サイトをしらべてみた。

なるほど抗精神病薬の成分あるねぇ。

 

鍾乳石

炭酸カルシウムを主成分とする方解石。

せき、呼吸困難、喘鳴、脚の無力感、身体の冷え、インポテンツ、遺精、乳汁分泌不全など

 

硫黄

慢性皮膚潰瘍、疥癬、湿疹、便秘、脚の冷え、脚の無力感、インポテンツ、頻尿、呼吸困難

 

白石英

インポテンツ、せき、呼吸困難、動悸、不眠、驚きやすい、排尿障害

 

紫石英

紫色の蛍石。

動悸、不眠、驚きやすい、筋肉の痙攣、不妊、不正性器出血、おりもの、呼吸困難、せき、多痰

 

赤石脂

酸化第二鉄を多量に含むカオリナイトおよびハロイサイトを基原炮製した漢方生薬。

慢性の下痢、血便、不正性器出血などに効果

 

副作用が酷いというのは解る!体に熱がこもる、顔は白くなり痩せる、皮膚炎。熱を発散させないと中毒起こして死ぬって…。

 

Wikipediaですと、散歩の語源が出てきたり、歴史も面白い。大好きな三国時代にまで遡るのか?

唐代に不老不死の研究で、この「五石散」がクローズアップされたのかしらねぇ。

 

古代中国で後漢から唐代にかけて流通していた向精神薬。寒食散とも呼ばれる。唐代の医者の孫思邈の『備急千金翼方』巻十五からの出典である。

鍾乳石、硫黄、白石英、紫石英、赤石脂という五種類の鉱物を磨り潰して作られたもので、不老不死の効果や虚弱体質の改善に効果があるとして中国で広く流通した。

五石散を服用すると皮膚が敏感になり、体が温まってくる。これを「散発」と呼んだ。もし、散発が起こらず薬が内にこもったままだと中毒を起こして死ぬとされた。散発を維持する為に絶えず歩き回らなければならず、これを「行散」と呼んだ。五石散を服用した状態で歩きまわる様を呼んで「散歩」の語源となったとされている。

一般的に三国時代の魏の何晏により作られたものとされているが、『諸病原候論』などによれば後漢の時代には既に服用されていた節の記述も見られる。『世説新語』注に引く『寒食散論』では「寒食散ノ方、漢代ニ出ズルトイエドモ、之ヲ用ウル者寡ナク、伝ウルモノ有ルコトナシ。魏ノ尚書何晏ハジメテ神効ヲ獲テ、コレヨリ大イニ世ニ行ワレ、服スル者相尋ム」と記述する。

五石散を服用する後の症状として、西晋の医者の皇甫謐の日記の中には「族弟長互、舌縮入喉。東海王良夫、癰瘡陥背。隴西辛長緒、脊肉爛潰。蜀郡趙公烈、中表六喪。悉寒食散之所為也」と記載されていた。

 

ドラマを見てると勉強になる。