今見ている中国時代劇は、「离人心上」と「女世子」。断然面白いのは「女世子」。ネットの独播库では、評価が10.0分、「离人心上」は8.0分、現在ダントツ1位。お気楽に見られるラブコメ。と思っていたら、意外にしっかりとした脚本と芝居・演出・美術で、夢見る乙女だけでなく大人も十分楽しめる内容になっている。
幼い頃刺客に襲われ双子の弟(跡継ぎ韓十一)が目の前で殺され、家のため韓十一として男子になる姉の韓元娘。
この子の男装がほんとにこういう男の子いる、完璧な扮装と所作。辺境を守る将軍家として、都に出て学問所に行っても、どこにも属さず中立的立場を保ち、本当は学問も・武芸も出来るのに、ヘラヘラしたお調子者(虚けものですな)を装い。女の子にちょっかい出しても、女の子の気持ちが解るだけに、女の子にも人気。色々なエピソードがあるけど、第五王子と韓十一中心にストーリーを追うと。
何故か太子有力候補の第五王子に気に入られ、伴読(学友っていうのかな?)に選ばれてしまう。ひょんなことから女子であることを知られるが、第五王子は韓十一が気になって、最初「俺、断袖(ゲイ)かしら?」と心配するところが面白すぎ。韓十一も彼が気になるが、女の子としての意識ゼロと、知られてないとおもっているので、仲良しなんだと勘違いでドンドン第五王子に踏み込んでゆく。
この第五王子は、第二王子やブレーンの宰相に何度も命を狙われるが、その度に韓十一と護衛の活躍により凌いでいる。どうも、韓十一の弟もこの宰相が殺害したらしい。そこに、宰相の息子李小二は、政治に無関心、風流を心掛け小説を書いたりしている。彼も韓十一に心を惹かれる。女子であることを、邸に忍び込んで知ってしまうが、彼女を思い知らぬ素振りを続ける。
第五王子と韓十一は青州での災害救済の不正を調査のため、青洲へ向かう。ここで、第二王子側の不正を暴く。韓十一は、第五王子に女の子である事を言われ、告白されるが、きっぱりと断り。今後も何があろうと、家のため男子として生き、妻や側室を持ち、親せきから子供を貰って育て、家を存続させると宣言する。これが、少しも悲壮感がないのね、当たり前のこととして余計なお世話と断る。
女子である事がバレると「主君を欺く罪」として当人だけでなく九族まで罪に問われる、軽薄なことをしないでくれと。
14集まできました。ここで、第五王子に妃候補「楚湘月」(美貌と教養に優れ嫋やかで評判の人)が邸に住むこととなる。彼女は、彼が韓十一に惹かれて自分が見向きもされないので、姦計をもって韓十一の名声を落とし出入りさせないようにする。が、間一髪で李小二と第五王子に救われる。
ここから、韓十一が仄かに楚湘月に嫉妬してしまうが、嫉妬の意識がない、ただ感じ悪いと言うのを、第五王子は嬉しそうに、嫉妬してくれてると喜ぶ。
さぁ、予告編19・20話で見ると、甲冑に身を固めた韓十一の戦う姿と父韓軍が全滅、崖から飛び降りる韓十一。そして、記憶を失い、女の子として民家に潜む韓十一。反乱?何が起こってる?陰謀が明らかになるんでしょうな、早く見たい!!