アルプス一万尺(+150m)の槍ヶ岳 | Koshinoshirayama

アルプス一万尺(+150m)の槍ヶ岳

 槍ヶ岳 (3,180m)
新穂高~飛騨乗越~槍ヶ岳山荘(1泊)往復
標高差:2,130m
走行:14.4km×2
2012/7/28(金)・29(土)
両日晴れのち曇  
 

「日本のマッターホルン」北アルプスの展望の山 憧れの槍ヶ岳登りました。 左の槍が小槍!
 
NHKテレビで田部井淳子さんの北アルプス縦走の放送を見て、ジャンダルムはちょっと無理だが、せめて
槍ヶ岳で「うれしい~い!」と叫びたい。
人気の上高地からのルートでなく、距離が一番短い新穂高~飛騨乗越ルート(車の運転も短い)を選ぶ
【目標】
 ①山頂からのアルプスの展望写真
 ②山頂で「うれしい~い」叫びたい
 ③標準時間×1.2の到着
 ④アベントロート、モルゲンロート
【計画】
 水場が多いので2リットルのペットボトルのみ、途中に槍平小屋があるので、最悪の
 場合ここにもどり泊まる、ビバークの装備は持たず極力軽量でロングロードに耐える
 平日出発で日曜日予備日とする(もう年休なし、これからどうしよう?)

新穂高温泉到着が6時だったので、無料駐車場は一杯、路上の隅に無理やり停める。
ここで、鳥取からの団体の方といっしょに、ロープウェー乗場奥の「右俣林道」を進み、車止めゲートを越え進む
         
 (笠ヶ岳の横から日の出)                    (笠ヶ岳を見ながら右俣林道を歩く)
         
  (右俣林道」の車止めゲートを乗り越え)           (奥穂高との分岐)
 単調な工事車道を歩く、穂高平小屋を越えて奥穂高へ行く道との分岐、白出沢分岐に着く。さらに進み
右俣林道は白出沢で遮られ終点となる。ここから本格的な登山道になる。
          
                                     (白出沢で車道の終わり) 
          
 (白出沢 ここから本格的登山路)                (ブドウ谷?)
 「ブドウ谷」と書かれた地点に着くが、樹木に覆われ、どこが谷なのだろうか?
「チビ谷」そして、大きな「滝谷」を渡る。木舗装路を歩くと「槍平小屋」に到着。
         
 (滝谷)                                 (槍平小屋)
 ここまでで4時間24分かかっている(標準4:30)体調異常もなく順調である。しかし暑い!
ここで、冷たい水、2リットルを詰め替え、バナナ2本食べ10分の休憩で出発。

ここから蝶、花が見られるが、槍ヶ岳山荘に4時まで到着するため、花の写真は一切撮らない決心する。
小屋過ぎると広い河原が広がって槍平の名の由縁らしい。
最後の水場で12:00なので昼食とる。ここまで水場がありタオルを濡らし、頚動脈を冷やし
ながら熱中症対策したが、ここからが正念場!不安だが行くしかない。
木のなく西鎌尾根から槍ヶ岳に続く稜線が見える「飛騨沢」に着く。
ハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、シナノキンバイがやたら沢山咲いて美しい天国のような所であるが
しかし直射日光に、単調な永遠と続く登り、此処が今までの最大の地獄のような辛い所でした。
「千丈沢乗越分岐」に着く。ここに救急箱が設置されている。
         
 (飛騨沢)                               (千丈沢乗越分岐)
          
 (100mおきに看板、ついに3000m)               (飛騨乗越 )
 ついに飛騨乗越に到着、ここで初めて槍ヶ岳が見えます(このルートの不人気の理由)
雲が多いが常念岳が目の前に見えます。
でも、見えた時の感動は大きく、思わずガッツポーズとった。
          
 (飛騨乗越から槍ヶ岳 やった!)                (東鎌尾根から常念岳 ここが一般ルート)
槍平から4時間9分(標準4:30)危険箇所もなく疲れもさほど感じない。
          
 (槍岳山荘到着)                          (槍ヶ岳山頂は人だらけ 早く登りたい)
 キャンプ場を越えて槍ヶ岳山荘までは10分程、宿泊手続きし、リックを置き
早速、目の前の槍ヶ岳に登る。

25分(標準15分)で山頂、残念ながら雲が多く、眺望は良くなかった(明日に期待)。
          
(北アルプス中央部を望む。黒部五郎岳、三俣蓮華岳)   (常念岳と東鎌尾根ルート)
           
 (北鎌尾根 北鎌独標2899㍍ 一番の難所)          (スイッチ・オン この三角点基礎グラグラ?)
           
 (怖いのも暫く狭い山頂ではしゃがないで下さい)       (槍が岳の影が見えた(影富士ならぬ、影槍)
 降りて、山荘前のベンチでカンビールで一人乾杯美味かった!
          
 (乾杯!お前とさしで飲むぞ)                   (少し赤みかかった・・・・・)
6時夕食、何時も山荘での食事はほとんど食べれないのに、今日はお腹ペコペコ完食!
たった1杯のビールで寝てしまい、夕日の写真撮れなかった。
でも20時に目を覚まし全く眠れない(他人のイビキと汗の臭いで何時ものこと)
2時にそっと静かに寝床を抜けて、カメラを持って星空を見に行く。
山では「星が降る」表現通り、素晴しい星空。星が見えすぎて、星座が良くわからない
天の川とカシオペアしかわからない(平地で直ぐ見つけれる夏の3大星さえわからない)
    
(槍ヶ岳と満天の星空)

そのまま夜明けまでまったが、明るくなってきて一面霧で蔽われた。
 
(ご来光)
          
 (霧と朝日と槍ヶ岳シルエット)                  (笠ヶ岳のモルゲンロート) 
 
(笠ヶ岳のモルゲンロート 天気が良ければこの先に おらが山の白山が見えるはず)
5時30分に朝食の後、霧が晴れること期待して再度登頂。
  ← 登り下りは別ルート ビビル人がいると直ぐに大渋滞 
          
 (最後の登り鉄梯子)                        (山頂到着 後ろは穂高方向)
           
 (霧に包まれた南岳・穂高)                     (真下にラップのように霧に包まれた槍岳山荘)
  
(霧が晴れた ついに穂高に尾根伝いに続く全貌が見えた)
 
  (アップで見ると憧れのジャンダルムだ~!)
 
  (西鎌尾根 昨年の双六岳や樅沢岳だ!)
 
 
           
  
 (ブロッケン現象)                          (後ろ向き撮って貰おうとしたら振り向き様に)
           
 (降りる方が怖い)                          (小槍 此処でアルペン踊りできる?)
 霧は完全には晴れなかったが、刻々と変化する霧の演出が幻想的で素晴しかったが
写真では表現できず。
狭い山頂に1時間以上いてしまった。ここで目標②の一言「うれしい~い」、
降りに禁止していた花の写真撮ったので下りの方々を停滞させてしまった。
下りも下さえ見なければそんなに怖くなかった(昨年の西穂高はもっと怖かった)

帰りも同じルートで下り 6時間4分(標準5:40)で新穂高に到着。
新穂高温泉で汗を流し帰宅したが、睡眠時間が少なかったので、睡魔との闘いここも難所でした。

 【山うんちく】
  山頂で童謡「アルプス一万尺」歌っている団体さんがいて、教えてもらいました。
  京都大学山岳部がヤンキードゥードゥルを原曲として、日本語の歌詞をつけた山と切ない恋のポエムです。
  アルプスとは日本アルプスで小槍は槍ヶ岳の横に突き出した岩、この海抜が3,030mで一万尺(1尺=30.3㎝)
  こんな危ないところは、ロッククライミングしかいけないよ!と言う意味らしい
  全部で29番あって、ユーモア溢れる山と恋の歌
  小槍を子ヤギだと、今まで思ってました。
 
オヤジの頭に たくあんのせて これがほんとの おやこーこー ランラララララララ・・・♪!← これはさらに替え歌らしいです

【花の写真】
 
(蕾のハクサンイチゲ)
岩ばかりの槍ヶ岳 以外にも高山植物の宝庫でびっくり!
            
 (シャコタンソウ)                                       (キバナシャクナゲ)
             
(ミネズオ)                                    (イワベンケイとイワヒバリ)
           
 (クモマスミレ)                             (イワウメ)
【おまけ】
  
      (カッコイイ  山バッチ  )
【行程】
7/27(金)
   6:43 新穂高
   8:25 白出沢分岐
  11:07 槍平小屋
    (バナナ2本 10分休憩)
  12:03 最後の水場
    (昼食 おにぎり2個)
  12:43 千丈乗越分岐
  14:26 飛騨乗越
  15:16 槍岳山荘
     槍ヶ岳山頂登頂
  17:20 夕食
  ?? 就寝
7/28(土)
   2:30 起床
   5:00 朝食
     槍ヶ岳山頂登頂
   7:22 槍岳山荘
   8:22 千丈乗越分岐
   9:56 槍平小屋
  12:14 白出沢分岐
    (昼食)
  13:26 新穂高
 
(カシミール使用)

【満足度】
登山 ☆☆☆
展望 ☆☆☆
写真 ☆☆
疲れ ★★
危険
交友 ☆
動物
植物 ☆☆