私の初回抗がん剤投与は2023年7月5日である。

 

その2週間前にS医師からヤクルト本社発行の”エルプラットの治療を受けられる皆さまへ”という冊子で副作用の説明を受けたわけだが、連絡事項以外は”もそもそ”独り言のようにしゃべる方だったので、フォルフォキシリ療法について調べている際によくできた説明書を見つけた。

 

静岡がんセンターのHPに殆どの化学療法のレジメン説明書がPDFで公表されていた。しかも、年次更新(改訂)されている信頼できる資料だった。流石東洋のがん治療施設ランキングで、国立G・K大学・G研・T大学の次位に位置している病院です。

 

日経の私の履歴書でSM氏が、緩和ケア状態になったら世話になりたい病院というだけの事はある。確か食事も端末で選べると書かれていた。陽子線治療施設も併設されている。環境も富士山が見えて良いのかな??

 

先日、白い巨塔(山崎豊子)のドラマの一説を引用したが、私は原作を読んではいない。俳優田宮二郎・山本学のドラマも見た記憶がある程度で特段思い出は無かったが、病室のシーンが8歳の時に入院していた奈良医大の雰囲気に似ていたのは覚えている。撮影時期と入院時期が数年しか違わないので同じような雰囲気だったのかもしれない。その後に壮絶な死を選ばれた事は後日知った。

 

抗がん剤で何故白い巨塔かというと、原作のあらすじを読んでいた時、財前に5FUの化学療法をしたが、下痢した為に中断したという内容があったからだ。胃癌という設定ではあるが、5FUが1960年代からある古い抗がん剤であると知った。もちろん用法・容量は違うだろうけど。因みに山崎豊子の原作小説は、不毛地帯と沈まぬ太陽は読んでいる。こちらは、ノンフィクションのフィクションです。実在する人物の人生を小説化している。ドラマではNHKの坂の上の雲が一番で、山崎豊子の先の作品の映像化も次点だと思う。

 

 

 

さて、副作用についてエルプラットのアレルギー反応は無かったが、指先のひんやり感は投与2回目にすぐ現れた。酷くはならなかったし、投与後数日~1週間で消えた。吐き気は点滴・経口薬のおかげか全く無かった。

 

前回最後に書いたしゃっくりについては2回目のアバスチン投与後の5FU持続点滴中出始める。酷いときは2日間以上続いた。食事の時も寝ている時も・・・寝れないので辛い。YouTubeである方が医師に相談したら、しゃっくりでは死なないの一言で終わらせられたと言っていた。私もこれを見て思い出したのだが、もし、改善する方法があるなら今後医師にも気にしていただきたいと思う。

 

脱毛も実は事前の説明でほぼ無いとの話だったが、3週間後位から抜け出し結局3分の2程抜けた。YouTubeで医師は脱毛とは、完全に無くなることで、抜け毛程度では脱毛ではないらしい・・・そうかな・・・。

 

やはり私は下痢が酷かった。ネットでイリノテカンの薬剤の情報を見ると、確実に減量基準以上であったが、医師は気にして無かった・・・ウォシュレットが無い所では、ペーパーを濡らして使っていた。泡便?が続くと痛みが怖くて少しでも我慢するようにしていた。水溶性ではない繊維質は消化されていなかった。因みに今現在も1日10回以上トイレに行く。腸内細菌のバランスが崩れてしまったのかもしれない。

 

その他、爪は少し黒くなった。抗がん剤投与のタイミングで爪に横に線が入っているように薄くなっている痕が残っていた。自身で投与を4週間毎にしたからか?それ以上悪くはならなかった。

 

口内炎も出たが酷くはならなかった。投与翌日に出る事が多かった気がする。下唇の裏側やホホに出ていたから前述の説明書に記載してあった通りだった。

 

最後に今でも残っている耳鳴りです。初めは血圧が関係しているのかと思っていましたが、全く消えることなく24時間鳴っているので副作用ではなく後遺症となっています。脳転移と関係していたら・・・怖いです。

 

 

≪とりあえず終わり≫