11月21日午前造影CTの検査を受けた。13時半頃空いている診察室に呼ばれる。本日受けたばかりのCT結果の説明があった。

 

10月3日より更に腫瘍は縮小していた。2か所は1ミリあるかないか。残り2つもドーナツ状になり、中が空洞になっているように見える。手術については、前回の説明通りで可能。肺機能は30%程度低下するという。その場で悩んだ・・・即答できない・・・I医師に聞くと手術を勧めると言った。抗がん剤とMワクチンで腫瘍消失という可能性もある。(基本的に外科医は可能なら手術をしたがる傾向にある。手術しないのであれば、外科の担当では無くなるし)

 

手術しますと回答し術日は12月26日で23日から入院し30日退院予定ということになり、看護師から事前準備等の説明があった。コーチという呼吸機能訓練用器具を渡された。肺活量4500CC以上の私は2500CCのコーチは簡単に感じたが、時々行うようにした。病院では入院予約をし帰宅した。

 

手術を決めたので、明日の抗がん剤予約キャンセルの電話をした。アバスチン投与は術前出来ない。血が止まらなくなる可能性があるからだ。U医師から次回以降の抗がん剤をどうするのかと連絡があったが、私自身分からないので分からないと答えた。

 

肺機能30%低下が気になって調べた。日常生活に問題ないレベルを維持できるが、3階への階段の上り下りでも息切れの可能性があるという記事をどこかの病院のHPで見た。手術した後の事が気になり出した。どうなるのだろうか?

 

生きているだけで丸儲けという言葉も聞いた。しかし50歳独身男の私は、今後何を目標に生きていけば良いのか?手術という希望が見えた事により、逆に不安が増大していく。低侵襲で腫瘍を消せないか探すが、腫瘍を消し去るには、手術で切除するか放射線で消し去るしかない。そうだ、重粒子線の治療がある。陽子線でも構わない。調べたが、先進医療でもオリゴ転移(オリゴメタスタシス)の場合のみ適応となるし、3個以下という明確な基準が存在していた。4個以上の場合は、明らかに制御できないという臨床データが存在するのだろう。4個あればもっと見えない転移がある可能性が高いという事だろう。

 

やはり悩んでしまった。悩んだらやる事にする。命に関わる問題なのだから。

 

神奈川県立がんセンターの重粒子は担当外の人間に断られてしまったが、現在、G研の患者である私は千葉の医療用重粒子線研究の本部へのセカンドオピニオンを申し込む事にした。しかし、G研主治医の許可と、放医研(QST病院)のセカンドオピニオンはG研経由でしか予約できないし、経由しなくても結局主治医に報告するとHPに記載してあった。因みにがんセンターのIロックでは、転移性肺腫瘍の治療実績がほぼ無いという事を後日知った。やった事のない治療は出来ないのは当たり前かもしれない。

 

嫌がられるのを承知でG研にメールしてみた。がんセンターと違いG研はメールでの問い合わせにも対応していた。快諾された。(実はI医師の勘違いなのだが・・・それは後日)12月7日Q病院へ行くことになった。まだまだ抗がん剤の影響で動くのがきつい。幕張に前泊して行くことにした。

 

続く・・・