※本記事は有償治験薬について記載しています。個人的見解・想像・勘違い・間違いの可能性が多分にあります。

※また、丸山ワクチンにつき本記事をもって完結させますので、以後表記する場合は伏字にします。今回は少し長くなります。読み辛くなり申し訳ありません。

 

2023年8月前出のクリニックから丸山ワクチンについて調べた。

 

かなり古くに開発され、多くの大学病院等で臨床試験を行われたが、保険診療としての認可は下りなかったワクチンのようだ。

 

がんワクチンとしては、阪大のペプチドワクチンなるものを聞いた事があるが、現在は研究が下火になっているように思える。押川医師によれば、研究されたが、効果を実証できずに終わった古いがん治療法という趣旨で話していた。

 

丸山ワクチンは週3回(2日に1回)2種類の液体を交互に皮下注射するようだ。結核菌患者にがん患者が少ないことから研究開発された物のようです。現在同種の濃度が違う皮下注薬として、がん放射線治療による白血球減少抑制剤として8週間を限度に認可されている薬もあります。

 

費用は月4万ほどで、自分にも手が出せる範囲だった。日経新聞の私の履歴書に丸山茂雄氏(元ソニーミュージックエンタテイメント社長で丸山ワクチン生みの親の丸山千里元日本医科大学長の息子)が丸山ワクチン接種で余命宣告を受けた食道癌を克服した記事も背中を押した。やってみることにした。

 

クリニックに電話をし予約を入れ診察となった。自家がんワクチンを勧めてきたがスルーし院内に在庫があるので打っていきますか?に同意し1回目を打った。8月18日丸山ワクチンの接種がスタートした。即効性があるとは考えられなかったので、40回2か月ほどは様子見かなと思った。

 

有償治験薬とはいえ、日本医科大に直接ワクチンを発注し、料金を振り込み取り寄せなければならない。1回2500円のワクチン(クリニックにより手間代が違う・・・自由診療)だ。

 

ワクチンを打ち始めたが翌週前出の旅行が入っている。クリニック女医に話したら問題ないという。特段厳格なプロトコルで運用されている訳ではないようだ。

 

抗がん剤治療と週3回ワクチンの日々が続いた。がんセンター医師に9月の抗がん剤投与の日CT検査で現状を知りたいと願い出た。2か月先まで検査は埋まっていると言われた。そんな馬鹿な・・・私は5月31日初診にきて、その日にCTを撮っている。食い下がると次の週の診察で10月3日に空きが出来たという。

 

10月3日の造影CTの結果は、10月11日報告された。4つある肺腫瘍全てが小さくなっていた。

 

その頃の私は、延命治療の抗がん剤と自己免疫強化を信じる丸山ワクチンの相乗効果を期待していた。

 

12月に入り、昼間の仕事が忙しくなり通えないので、クリニックに自宅で自身で皮下注する許可を聞いたら、普通自身で打つのが可能な方には通いではない対応をしていて問題ないという。10回分のアンプルとシリンジを貰うスタイルに変更となった。

 

年が明け2024年2月21日造影CTの結果、腫瘍が少し増大していた。この頃は丸山ワクチンしか打っていない。2日に1回腹部に1mlのワクチンを打ち続けている。時々失敗し青くなったりしていた。

 

5月7日造影CTの結果、更に腫瘍が増大していた。最小1ミリ程度になっていたのが、7ミリに成長していた。

 

3月頃からクリニックにワクチンのアンプルとシリンジを貰いに行くと、女医に呼ばれ自家がんワクチンの勧誘が激しくなった。通常アンプルシリンジは看護師が渡してくれるだけの対応だった。

 

4月GW前にクリニックに行った際、30分以上待たされたあげく(通常10分もしないで看護師が渡してくれ終了)案の上自家がんワクチンの勧誘が始まった。”お金の問題ですか”としきりに言っている。違うと私は言った。私はうんざりしていたので「今は検討していません」とはっきり言うと女医は

 

「丸山ワクチンには治す力はない。抗がん剤も止めて何の治療もしないで、あなた死にたいのですか?」と言った。

 

「あなた死にたいのですか」は私の心に響いた。もうこの女医には会いたくないし、話もしたくないと思った。帰り際も”お金の問題ですか?”と言っていた。それでは・・・またお願いしますと診察室のドアを閉めた。下手な営業も聞きたくない。

 

5月18日クリニックに残っている10回分のワクチンを受け取りに行った。これを最後に、このクリニックに来る気は無かった。40分待ったが渡してくれる気配がない。途中看護師と目が合ったが、何か言いたそうな感じだった。私は、用事があるので帰りますと受付に言った。また来られるのですか?と聞かれた・・・30分ほど外出すると思ったらしい。「もうきません」と私は言った。心の中では「もう2度と来ません」だ。

 

10回分損したが、仕方ない。治験医となってくれるクリニックを探した。通いでの注射なら見つかったが、通いでは私の生き方に邪魔となる。

 

9か月110回投与した丸山ワクチンとは5月16日を最後にお別れとなった。(いつかまた打つ可能性を否定はできませんが)

 

後日切除した癌細胞の病理診断で、最大で21ミリあった癌細胞は壊死していた(壊死細胞径7ミリ)。抗がん剤が効いていたのは間違いない。丸山ワクチンによる免疫活性でトドメを刺したのかもしれない。私の体は2つない。やった場合とやらなかった場合の比較はできない。

 

続く・・・