古~い友人から、家の中を整理していたら、野々宮けいさんの詩集が出てきたと。書評までつけて送ってくれました。

野々宮けい? わたしのことです。

学生時代になりたかったのは、詩人、舞台女優、料亭の女将ともうひとつ。すべて夢破れ、いまに至ります。

詩集はとても読めたものではなく、今頃になってと驚き、慌てましたが、それでも「ヴィヴィアン・リーのことでも思い出してみる」は詩人の藤富保男氏が「傑作である」とほめてくださり、39歳での小説デビューにつながります。推薦文をくださった芦野宏氏とは「週刊朝日」の夫婦のインタビューで再会しました。22歳のわたしに、そのような未来が待っているとは知る由もなく。

さて、還暦を過ぎても相も変わらず、なりたいもの、やりたいことを夢想する日々。すぐめげるくせに、懲りない性格。

人生のハイライトはこの先にあると思っている(身内、再び絶句)、おめでたさなのです。