先週24日の朝日新聞be「はじまりを歩く」。今回のお題は「原稿用紙」。

今年生誕120年を迎える文化勲章作家・丹羽文雄のエピソードが登場します。

丹羽の依頼で作られた満寿屋の原稿用紙は「文学賞がとれる原稿用紙」という神話をうみ、川端康成や三島由紀夫他多くの著名作家が愛用しました。

満寿屋を愛した偉人達|原稿用紙・ノートの浅草「満寿屋」 (asakusa-masuya.co.jp)

丹羽文雄については昨秋完結した「吉村昭三部作」の全作に記しています。満寿屋のエピソードは『食と酒 吉村昭の流儀』(小学館文庫)に登場します。未読の方は読んでみてください。

さて、お題の原稿用紙。わたしが昨年休刊になった「週刊朝日」に原稿を書くようになったのは20代の頃。18字詰めの原稿用紙にえんぴつで手書きでした。「週刊朝日」は学生の頃から愛読していた憧れの雑誌。その雑誌に自分が原稿を書くようになるとは・・。もう永遠にマス目が埋まることはない原稿用紙。だからこそ捨て去ることはできないと思います。