パリ五輪卓球女子シングルスの代表は、早田ひな選手と平野美宇選手。

 

 

 伊藤美誠選手は、今回の代表を逃しました。

 

 

 

 とてつもないハイレベルの争いで合って、伊藤選手の実力には全く疑う余地がありません。ただ、ポイントで順位を付けるというルールであり、枠が2名だった、というだけのことです。

 

 

 「なんで2枠しかないんだろう」まさに、それに尽きると思います。

 

 とはいえ、伊藤美誠選手については、2つのことが考えられると思います。

 

 

|| 東京五輪で金・銀・銅の満足感

 

 伊藤選手は、東京五輪では混合ダブルスで中国を破って金メダル、団体では銀メダル、シングルスでは銅メダルで、金・銀・銅を揃えるという快挙でした。文字通り日本のトップとして、大活躍してくれました。

 

 

これで「満足しない」というのは、人間には無理だと思います。

 

 完全に満足しなくても、ある程度の満足感はあると思います。

 

 そして、これも人間のサガですが、満足感は意欲を鈍らせます。

 

 もっと上があることは分かるし、それを目指したい気持ちはもちろんある。しかし、「もう十分やったじゃないか」という気持ちもある。その状態で、もう一度、それも前回以上のピークをつくるのは容易ではないだろうと思います。

 

 まして、東京五輪は1年延期という、とんでもないアクシデント。それに対応してピークをつくるのは、並大抵のことではないと思います。しかも、練習も、試合の機会も限られるという制限付き。

 

 それを乗り越えての東京五輪を終えて、さらにその先を目指すのは、あまりにも過酷だろうと思います。

 

 逆に、平野選手には、まだシングルス代表という到達していない目標があった。早田選手は五輪自体が初めて。やはり、「欲」の差があったのではないか?と推察しています。

 

|| 気になる伊藤選手の体調不良

 

 もうひとつ、気になるのは伊藤選手の体調不良です。

 

  • 選考レースの終盤は体調不良にも悩まされた。
  • 「(昨年12月の)WTTファイナルの時にせきが激しくなって。1月1日ぐらいに、ぶり返してしまって。そうしたら、肋骨にヒビが入ったんじゃないかという状態になってしまって」
  • 「2、3日前に3割ぐらいの痛みになって耐えようと思っていたけど、最後に耐えることができなくなった

 もちろん、連戦につぐ連戦のダメージはあるでしょう。想像を絶するプレッシャーからくるストレスも激甚なものがあると思います。その上で、

 

やはりアレの影響もあったのではないか?

 

 基本の健康レベルを下げてしまうので、元気な時は影響がなくても、病気や疲労やストレスに弱くなってしまう可能性はあると思います。

 

 まして、世界のトップを争うような極限の戦いでは、わずかな体調レベルの低下も、大きな差になってしまうだろうと思います。

 

 五輪選手は、2021年に優先的に接種しました。その後も、頻回接種している可能性が高いと思います。その悪影響が、2年以上が経過して現れてくるケースもあるだろうと思います。

 

 もちろん全員ではありません。影響がある人もいれば、いない人もいる。その他の因子も重なる。だから、アレの影響があるのか?ないのか?明確には見えにくいのです。だからこそ、被害隠蔽には非常に好都合。しかし、はっきりとした=休養が必要になるほどではなくても、自覚症状がある体調不良を抱えている人は多いのではないか?

 

 ぜひ、選手たちの健康状態を調べて欲しいと思います。