何だろな。

今でも時々、ふと思い出す。



9年前、2000年。


サラリーマンを辞めた。

個性學の仕事に専念しようと思って。


明確な、勝算があったわけではない。




正直、ココロの中では『まだ早いんとちゃうかな・・・』と思っていた。



会社を辞めるには良いタイミングだったが。


ついでに、離婚もした。






その日から、何も無い。



朝起きても、することが無い。


何もしないと仕事が無いから、何かしないといけないんだけど、その“何か”が、何にもない。


ビジネスモデルも何も無いのは仕方がないが、プランとか計画とか立てようもない。


今までとは全く違った分野での仕事なんで、実績もなければ経験もないし、やり方がわからない。


お客さんもいないよ、今までみたいな会社の看板もない。



とにかく、何も無いんだ。



あるのは、漠然とした不安。


・・・何が不安なのかも、わからない。






企業のコンサルティングノウハウとしては、定評のある個性學だったが、一般への認知度はほとんどない時に、知名度の全くない私がセミナーとかやろうとしてたんだから、まあ来るはずないよね。




飛び込みやポスティングしても、会って説明してもわかってくれる人なんかいない。








ただ、求めている人は確実にいた。












そんな人に出会うのを祈るだけ。






だれか、ボクを見つけて下さいと。











太平洋のど真ん中で、一人ぼっちで釣りとかしてる気分だった。
















むやみに動き回っても、消耗していくばかりだったので。









でも、太平洋の真ん中で、誰かに見つけてもらうために、情報を発信し続けるしかない。









まだウチに地域がダイヤルアップ回線だた頃にホームページを作り(重くなるので画像はなし)頻繁に更新していた。



ソフト買うお金が無かったので、何日間もかけてHTMLのタグ打ちで作った。





とりあえず更新しないと、不安で眠れなくなるし。





“ブログ”というコトバをまだ知らないまま、ブログを作ってみた。




何か発信し続けないと、闇に消える気がして。



応援してくれる仲間はいたけど、何か孤独だったなあ。

今思うと、もしかして中小の経営者や、起業家ってみんなこんな気持ちなんだろな。
彼らは間違っても身内や従業員や、取引先に相談することなんか出来ないだろうしね。





それを紛らすように、昼間人に会うけど、終われば急いで帰ってパソコンまっしぐら。




メールか来てないか?
だれかホームページ見てくれたかな???





襲いかかってくる漠然とした不安。

それを振り払うために、ホームページやブログで何かを発信する。





その頃、ネット依存症になっていたのかもしれない。

彼女に、家に来てと言われても『回線がつながっていないから』という理由で泊まることを拒否していたし。














今はその辺は・・・・



まあ、どうだろう。




ずいぶんマシにはなったが、パソコン開かずには眠れないのは変わらない。



ゴメンね。


ただ遊んでるわけじゃないんだよ。













いまでも時々襲いかかってくる漠然とした不安。
















でも、迷いは無いけどね。