長男へ
小1ではじめて、なかなか馴染めかったし、先生にもいつも、君は怒鳴られてましたね。
君が先生に怒鳴られるたび、私も悲しい気持ちになりました。
君の悲しそうな、不安そうな顔をみると、私の胸もキュッと痛くなりました。
先生から怒鳴られる君を見たくなくて、先生よりも先に私が怒鳴ってしまいました。
試合のたびに、勝っても負けても良いんだよと言いながら、心ではずっと、君が勝つことを望んでいました。
振り返ると、ずいぶんと身勝手な母だったかもしれません。
先日、都大会に向かう満員電車の中で、ずいぶんと大きくなった君の背中を見つめていたら、なんだか泣けてきました。
きっと、君が少しずつ、手の届かないところに行ってしまうようで、寂しかったのかもしれません。
そして、都大会。
君は3回戦目で敗退してしまいましたね。
観客席から応援していた私にも、君の鼓動が伝わるような、そんな試合でした。
観客席に戻ってきた君は、目を潤ませて、涙をこらえてましたね。
小1から、何度となくみてきた、君の泣き顔。
小さい頃と重なるその横顔は、涙を流す前に、私の前からいなくなりましたね。
せっかくだからと、優勝決定戦まで観戦しましたが、敗退した子の大半は泣いていましたね。
泣くほど、稽古したんですよね。
悔しいと思うその気持ちと涙に、選手たちの稽古した日々が見えるようでした。
君はこの夏、大きな決断をしました。
これから、たくさんの経験をして、たくさんの選択を迫られることでしょう。
でも、君ならきっとだいじょうぶ。
たくさんの経験をさせてもらっているのは、むしろ私の方で、
君ががんばっている姿に、私がどれだけ、励まされたかわかりません。
ありがとう。
母より
ひとりごとにお付き合いくださり、ありがとうございました。
すべての子育て中ママに、たくさんの幸せが降り注がれますように
勇気づけカウンセラーめい