皆さんは、鉢の木と言う物語をご存じでしょうか。鎌倉幕府5代執権北条時頼が、晩年に諸国を遊行した伝説から派生した物語ですが、高崎市の上佐野町が舞台の様です。少々長くなりますが概要を説明します。ある雪の夜一夜の宿を乞う僧姿の時頼に、薪もない貧しい佐野源左衛門常世が、松・梅・桜の見事な盆栽を薪にして暖を取らせました。翌年鎌倉幕府の緊急召集に痩せ馬に乗って駆けつけた常世は、北条時頼から沢山の恩賞を与えられたというお話です。この時佐野源左衛門常世が住んでいた場所に、常世神社が建てられています。興味がなければ絶対スルーしてしまいそうな外観です。

 

 

 

一段高くなっているところに社殿が有ります。元は古墳の様です。

佐野市鉢木町には佐野源左衛門常世の菩提寺とされる願成寺があり本堂には位牌、境内には墓碑が建立されています。

 

 

説明の立て札は新しいので、地元の方が手入れを怠らないようです。

 

 

こちらは近くにある定家神社です。定家神社は新古今集の編者・藤原定家をお祀りする神社です。定家が東国行脚の折、佐野にしばらく住んだ所を堂としたそうです。又、定家の奥さんがこちらで亡くなっていて、生前に定家を祭る為この神社を作ったそうです。新幹線の側道沿いにあり、ちょっと覗いて見たくなる感じです。

 

 

由来が詳細に書いてあります。

 

 

本堂です。