面白い記事をみつけたので、紹介します。
火を使う動物といえば、脳が発達した
高等な動物だと思いますよね。
といっても犬や猫が火を使うという話は
聞いたことはありません。
火を使うのは、人間以外では一部のサル
くらい、というのが通説です。
ところがです。
オーストラリアで、火を使う鳥が発見された、
というのです!
以下、その記事からです。
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オーストラリア北部に生息する「トビ」
「フエナキトビ」「チャイロハヤブサ」の
三種類の猛禽類が、獲物となる小動物を
おびき出す目的で火を扱っていることを
明らかにする論文が発表された。
鳥は火のついた枝をくわえて運び、
草むらに投下して火を広げることで、
その周辺に住む小さな哺乳類やトカゲ、
昆虫などを逃げ出させてから狩る、
とのこと。
鳥は単独や集団で狩りに火を使うことが
確認されている。
オーストラリアのノーザンテリトリーには、
古来から「火を運ぶ鳥」の存在が伝承
されており、アポロジーの中には伝統的な
儀式の中に火を運ぶ鳥を模写したものを
もつ種族もあるそうで、オーストラリアでは
その存在は広範囲で知られていた。
今回の発見について、ノーザンテリトリーの
アポリジニーグループに話したところ、
ほとんどのグループが発見の確かさを
満足げに認めた。
鳥は山火事などが発生したときに多くの
動物が逃げることを見て、その行動を
学んだと考えられる、
火から逃げるという小動物の習性を
利用して狩りをするという行為を、
若い鳥が見て学んだ結果、火を使った
狩りが代々受け継がれているのではないか。
これまでヨーロッパでは、火を使う鳥に
関するオーストラリア原住民の伝承は
科学的な文書が存在しないということを
理由に認められてこなかったとのこと。
なおオーストラリアで発生する大規模な
火災は、人間の行動や雷が原因だと
考えられていましたが、火のついた枝を
使って火を広げよとする鳥の行動が原因で
ある可能性も指摘されている。
『火を使って狩りをする鳥の存在が確認される』
(2018年1月22日、Gigazineより抜粋)
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鳥が火で昆虫や小動物などを逃げ出させて狩る、
というのですが、さらに集団で狩りをする
場合もある、というのですから驚きです。
はたして火をどこから運んでくるのかは書いて
ありませんが、知能の高さが知られます。
さらに興味深いのは、アポリジニーの間では
「火を運ぶ鳥」が伝承されていた、という
ことです。
さて以上の話で何がいえるのか・・・・
ですが、
ひとつは、人間の常識というのはあてにならない
ということです。
私たちは何かにつけ、
そんなことがあるはずがない、
バカバカしい、
と考えてしまいがちです。
ところがその根拠となると、はなはだあやふやな
ことが多いものです。
単に
周りの人がそういっているから・・・
とか、
誰もやったことがないから・・・
などの理由の場合にすぎないことがままあります。
その枠を飛び出して、今までの常識に
とらわれない自由な発想をしていきたい
ものですね。
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もうひとつの教訓は、
伝承というものはバカにできない、
ということです。
伝承や言い伝えというと、未開の人々が
伝えたもので、単なる作り話にすぎない、
と考えがちです。
ところがそうではない事例が多くあります。
有名な話では、古代トロイア戦争の神話を信じて、
ついに遺跡を発掘したシュリーマンがいます。
私は日本古代史の歴史、神話を研究してますが、
同じような事例が多数あります。
長い間人々の間に語り継がれてきたことには、
何がしかの真実あるいは意味があるはずです。
日常、何か考えに行き詰まったときには、
そうしたことに思いをはせるのも、
ヒントが得られるきっかけになるかもしれません。
皆さんも心がけてみてはいかがでしょうか?
以上、「火を使う鳥」の記事から思ったことです。
今回の話が、皆さんに少しでもお役に立てれば
幸いです。
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