タイトルの答えは、わかますか?
「自+心」に決まってるだろう、
と思ったかもしれません。
たしかにそのとおりなのですが、実はもっと
深いのです。
"「自」は「正面から見た鼻」の形であり、
これに心を加えて、
「心の状態が、呼吸にあらわれることをいう」
というのです。"
(白川静「字統」より)
呼吸と意識はつながっているといわれます。
だから呼吸を調整することにより、
心をコントロールすることができるわけです。
それが漢字の「息」という字にまで反映されて
いることは、興味深いことです。
また「いき・いきする」の意味から、
・生息(生きること、また動物が繁殖すること)
・利息(お金を貸したり借りたりすることによって
得るお金)
のように、「いきる」「ふえる」の意味となります。
生物は、呼吸を止めれば、間もなく「息絶え」ます。
呼吸は「生きること」そのものといえます。
東洋人は古来より、禅やヨガ、気功、武道などで、
呼吸を大切にしてきました。
とくに細く長い呼吸は、心を落ち着けるといわれます。
あわただしい日常、緊張したり、心がカリカリしたり、落ち込んだりすることも多いでしょう。
皆さんも、「息」という字を思い出して、呼吸に意識を向けてみてはいかがでしょうか?
すぐには効果が出ないかもしれませんが、しだいに心が落ち着くのが実感できるようになりますよ!!
今日の話が、あなたに少しでもお役に立てれば幸いです。