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「心」と「お金」の悩みを軽くするファイナンシャルプランナーの青松光晴です。
「夢・目標」を達成するための手法として、「引き寄せの法則」というのがあります。
簡単にいえば、
”「夢・目標」を具体的にイメージすると、心の法則によって、イメージしたものが引き寄せられる”
というものです。
最近では、2007年に発売されベストセラーとなった「ザ・シークレット」が、有名ですね。
その原理については解説されてませんが、ようは心にはイメージしたことを磁石のように引き付ける摩訶不思議な力がある、というものです。
これがすんなり腹落ちする人はいいのですが、疑い深い人は、
”そんなのはスピリチュアルな世界の話だ。非科学的で信じられない。”
と思ってしまいます。
今回は、この「引き寄せの法則」について、科学的な観点からみるとどうなるのか、考えてみましょう。
ただし科学といっても、さすがに物理学の観点からはなかなか難しいので、あくまで心理学の話です。
チャルディーニという心理学者がいます。
彼が書いた「影響力の武器ーなぜ人は動かされるのか」は、多くの実証的な研究の成果をまとめた本で、不朽の名著ともいわれてます。
その第三章に「一貫性とコミットメント」というものがあります。
”二人のカナダの心理学者が、競馬場にいる人々について、興味深い事実を見出しました。馬券を買った直後では、買う直前より、自分が賭けた馬の勝つ可能性を高く見積もるようになっていた。”
これは非常に不思議な現象です。事前に勝利の可能性をあれこれ考えて購入したはずの馬券ですが、買ったからといってその確率が上がるはずはありません。なのに買ってからは、「きっと勝つに違いない」という思いを、より強く抱くようになったというのです。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
チャルディーニ博士はいいます。
”自分がすでにしたことと一貫していたい(そして一貫していると見てもらいたい)。”という欲求がある。(P99)
つまり、自分が決めたことを正しいと信じたいという強力な欲求がある、ということです。
競馬の例では、正しいと信じたくとも、あとは神様に祈るぐらいしかできません。
これが日々の生活では、どうなるでしょうか。
あるコミットをしたとします。
たとえば「絶対に○○する」としましょう。
自分がコミットしたことが正しいと信じたい強い欲求があると、知らず知らずのうちに、コミットしたことが実現するように行動するようになるでしょう。
つまり「○○する」ように、無意識に行動する、ということになります。
これを、イメージ・トレーニングでみてみましょう。
イメージ・トレーニングすると、イメージしたことが次第に自分の脳に沁み込んでいき、やがて脳はその「イメージ」を、本来の自分である(セルフイメージ)と認識するようになります。そうなると、現実の自分と「イメージ」の自分との間のギャップを、無意識に埋めようとするようになる、というわけです。
つまり自分の自分に対する認識(セルフイメージ)が正しいことを証明しようと、行動するようになります。
イメージトレーニングを心理学の見地からみると、以上のように解釈できます。
もちろん、こんな理屈っぽいことをあれこれ考える必要はありませんが、科学的な根拠がないと納得できない方は、このように考えてみるのもよろしいのではないでしょうか。
チャルディーニ博士の「影響力の武器」は、他にも「返報性の原理」はじめ、マーケティングの分野で参考になる概念を数多く論じてます。いずれまた紹介したいと思います。
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