こせがれ八策その③自分で何でもできる必要はない。ブレーンは外部に求める事。 | NPO法人農家のこせがれネットワーク

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農業をおもしろくする世代。

木曜担当の宮治です。

私がアレンジした「こせがれ八策」の解説シリーズ、
第三回目。

その3.
自分で何でもできる必要はない。ブレーンは外部に求める事。
を今日は解説したいと思います。

自分で何でもできる必要はない、
というのは裏を返せば自分の強みに特化しろということです。

自分の強みが明確になると、
他の人とコラボレーションができるようになります。

「やってみたいな~」と思っている事が、
思わぬかたちで実現します。

強みを持つ者同士が、
お互いの強みを補完しあうカタチで
手を組むからです。


強みのない人とは誰も組みたがらないですが、
自分の強みを補完してくれる人とはどんどん組んでいきたい

右肩上がりの成長を続けてきた時代は終わりました。

事業者は乱立し需要と供給のバランスは崩れ、
非常に厳しい競争に晒されています。

そんな中での北海道の農業経営者の話は参考になりました。


以前、帯広に出張した際に書いた記事
6次産業化と農商工連携の違い」についてを
読んで頂きたいと思います。

http://ameblo.jp/kosegarenet/entry-11080836321.html


みやじ豚も当初は、美味しい豚を生産して、
お肉屋さんをやって、
ハムソーセージ工場を建てて、
レストランをやって・・・
と考えていました。

みやじ豚には、
小売店や飲食店や加工品の製造についての
ノウハウは全くありませ
ん。

特に体力がなく強みを確立する前に、
いわゆる6次化するのは非常に危険な事だと感じました。

今の時代は特にそうです。


家族経営や個人農家などいわゆる零細企業は、
いかに自分の強みに特化するかが明暗の分かれ道です。

だけど、美味しい豚を生産することと、
みやじ豚のブランド価値を高めることはできます。

この2点に特化する事が、
みやじ豚では重要だろうと考えています。

時間こそ限りある資源であり、
全ての人が平等に与えられた資源です。

時間を有効に活用しようと思えば、
自分の強みを発揮できるところに時間を使う事です。

株式会社みやじ豚設立時には農協に相談に行きました。
農協は無料で会社設立の方法を教えてくれました。

法人部会費を支払えば、決算書の作成もしてくれます。
税理士さんにお願いする価格の10分1程度でやってくれます。

よく農協の悪口を言う人がいますが、
それはおんぶに抱っこで頼りっきりだからだと思います。

自分で考えて自分で行動していれば
農協の悪口を言う事もないんじ
ゃないかなと思います。

別に農協の肩を持つわけではなく、
全ては自己責任なんだと思います

みやじ豚を精肉にして配送するところも
みやじ豚で行っているわけ
ではありません。
WEBサイトの制作や運用も任せています。

みやじ豚バーベキューもそうです。
会場となる施設も借りています。
バーベキューで使用するお米やお野菜なども
近隣の農家が生産した
ものです。

先日のみやじ豚バーベキューでは、牛肉としらすも提供しました。

みやじ豚は美味しい豚を生産するのが仕事で、
他の農産物は自分のところで生産する必要はありません。


農家はつくるのは得意だけど、売るのは苦手とよくいわれます。
何も自分で売る必要はないです。
ただ、
自分で売り先を見つける努力は必要です。

自分を知り、自分の力を最大限に発揮できる役割を見つけて
農業をする。

農業がいいな~と感じるところは、こうして自分にあったかたちで
取り組めるからだと思います。


「働く」と「生きる」がつながり
幸せな人生をおくることができます。


素晴らしきかな農業。(話が逸れた感がありますが)


こせがれ八策その③ 
自分で何でもできる必要はない。ブレーンは外部に求める事。