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koscheiのブログ

きまぐれに
書きなぐります。

 アリョーシャには昨日世話になったので1日おやすみ願って、今日はメリニコフさんと街を回ることにした。

 アリョーシャとメリニコフさんには会えた。あとはワレリーさんである。
 先に書いたようにワレリーさんの電話番号がわからない。
 番号案内を頼もうと考えた。

 メリニコフさんとの約束の時間は9時である。
 それまでに独力で何とかできないか。
 というわけでホテルの受け付けに行った。

 カウンターで声をかけた。
 「モージナ スプラシーチ(質問して良いですか)」
 「アドノー ミヌータチク(1分=一寸待って)」
 ごの1分が10分たっても変化しない。昔のロシアを思い出した。
 カウンターの中には数名の女性がいる。
 カウンターの前にいる客の方が少ない。
 私が声をかけた女性はせっせとコンピュータに何か打ち込み続けている。
 ほかの女性は声をかけてこない。

国営店の思い出     
 どこかに書いたような気がするが、今回思い出したので、もう一度参考までに書いておく。

 私は平成7年4月から平成10年3月までモスクワ日本人学校で働いたのだが、その頃はクーデタ騒ぎが収まって、店に何もないという状態が収まりはじめた頃である。
 西側商品を売る店がどんどん増えていた。
 又、外国人専門の店、旧ソ連時代の国営の店等が混在していた。

 国営の店はガラスケースの中に商品があって、カウンターやガラスケースで囲まれた、客の立ち入れない空間に店員がいる。
 カウンター越しに「パカジーチェ 何々(何々を見せてください)」と頼む。
 店員がガラスケース、又は背後の棚から商品を見せてくれる。
 その商品が気に入ると、カッサという切符売り場のような所へ行って、「ヤー クプリュー 何々(私は何々を買う)」と言う。この場合、話せなければ商品の名前と金額を記録して見せても良い。
 金額を支払うと領収書のようなものをくれる。
 これを持って先程の売り場へ行って、店員に渡すと、店員がその商品をくれる。

 以上が国営店での買い物の仕方である。

 ガラスケースの背後の店員にはテリトリーがあるらしく、客が複数いても、隣の店員がかかわることはない。客は前の客が済むまで待たなければならない。
 ただし、この状況は私が住んでいる間に少しずつ変わって、声をかけたら対応する人も見られるようになったが。
 ひどい店員は椅子に座って本を読んでいる。
 声をかけても聞こえないふりをしたりする。

 面白かったのは、ドム・クニーギ(本の家)という大きな本屋さんで買い物をした時。
 大きなモスクワの地図が欲しかったので、なんでもあるというドム・クニーギへ行った。
 地図の売り場はすぐにわかった。
 読書中の店員に「地図が欲しい」と声をかけた。
 店員は書物をうつ伏せに置いて地図を見せてくれた。
 「大きいのが欲しい」と言うと
 「大きいのは無い」という返事
 「そこにあるのは何だ」と怒鳴ると、不貞腐れたようにそれを投げてよこす。
 「私はこれを買う」
 「カッサへどうぞ」
 言葉の端々に「~チェ」という音が聞こえるから、一応丁寧に話してはいる。

 ロシア語は語尾に「チェ」がつくと、距離を保った、所謂丁寧な表現になる。
 例えば「ナピシー(書け)」に対して「ナピシーチェ(書いてください)」という具合である。

 派遣1年目からそんなに流暢に話せるわけが無いから、カッサで正しく支払うにはメモがいる。
 「ナピシーチェ パジャールスタ」
 と紙を渡す。ただしカリカリ来てるからかなり腹からしっかり声を出したと思う。
 彼女は紙に書いてくれた。
 これを持ってカッサで支払い。

 というわけで、欲しいものを買うにはかなり根性がいったのである。

番号案内     
 10分近くカウンターの前に立っていてくじけてしまった。
 今の私には、この女性とやりあうエネルギーが無い。
 すごすごと部屋へ引き上げ。

 会って話すことに比べると電話はもっと難しい。
 でも、あのカウンター嬢とやり合うよりは楽かもしれない。
 ルームサービスに電話。
 「アリョー ドーヴルィ ジーニ(もしもし こんにちは)」
 電話すれば大抵こういう返事が来る。
 以下日本語で書く。
 「私は、友達に電話したい。しかし、私には名前と住所しかない。電話番号サービスは何番ですか」
 「すぐに行きますから部屋番号を教えてください」~

 なかなか来ない。
 廊下を覗く。
 私が部屋番号を言い間違えたのだろうか、2部屋隣の前に制服の女性がいる。
 同じ質問を繰り返すと、彼女は部屋に入ってきて尋ねる。
 (簡略化して書くがお互い「チェ」で話しているので、読むときは敬体で読まれたい)
 「何番か」
 「私は番号を知らない。住所と名前だけ知っている」
 「貴方は電話番号を知らなければならない」
 「それはわかっている。何番で尋ねれば良いか」
 「1階のサービス ビューローで聞いてください」

 『やだなー』
 1階のサービス ビューロー、(先程とは別のカウンター)で同じことを繰り返す。
 同じ部分は省略して、結論だけ書こう。

 ~
 「貴方は電話番号を知らなければならない」
 「売店へ行って本を買ってください」
 うーん、見事なたらい回し。
 電話番号を調べるのがこんなに大変だとは・・・・・・。