『春が近づくという憂鬱』 | たかみんの脳みそ混乱記

たかみんの脳みそ混乱記

落ち込んだり悩んだりした時間を忘れない。優しさやいたわりをもらって支えられて生きていることを忘れない。
他人に追い越されたり置いていかれても、自分なりに歩いて行こう、そうしよう。

毎年春になると

ドクターから入院を勧められる

自分の不穏な雰囲気を感じ取って、その方が安心でしょ~と甘い言葉で誘ってくださる(笑)


冬は好き

雪が何もかもを覆い尽くして真っ白な世界になる

ダイヤモンドダストがキラキラしてきれいだった子供の頃の冬景色の思い出が

心の中にそのままあって

自分の心を癒してくれる


しかし

春に雪が溶けるとその下から汚いものが出てくるのだ


自分の心も冬の間は落ち着いているが春に一気に崩れ去る

辛い過去の出来事や春にやらかしてしまった事件の思い出がドーッと押し寄せる


PTSDに苦しみ焦燥感と不眠が悪化し記憶の喪失も増えて

もう消えてしまいたいという衝動に勝てなくなる


私物をすてまくり、やらなきゃならない用事を全てこなし、やることリストを家族に残す

壊れた家電を買い直し、家の不具合を修理してもらい、家族の衣類をチェックして必要なものを揃えておいてあげる

保険の証書や銀行関係のお金の管理など、自分がまかされていたものを整理整頓して一目で分かるようにしておくのも大事だ

冷蔵庫の中身も整理して、換気扇も掃除して、不要物を捨てたりリサイクルに出し、家じゅうの大掃除も済ませる

この作業はすべて

いつ消えるかの目標に合わせて急ピッチに進められる

家族は私が元気になったと思い込んでいる


そして目標の時期が来たら

さあもういいか

消えてしまおう‥と

心が平安になる


そんな自分の目を見てドクターは言うのだ

「入院しましょうか?」


先生忘れたの?

閉鎖病棟に入院中に眼を盗んで既遂してがんじがらめに拘束されたじゃん

外してくれないなら殺してくれと頼んでも頑として外してくれなくて

食事も拒否して拘束のまま暴れたせいで

解除の後は激痛で体を全く動かせずマットに転がったままだったじゃん


閉鎖病棟の何もない白い空間はすごく落ち着いて好きだったし看護師も先生も親切で感謝してる

退院後の診察で

貴方の命を守るのが仕事だ

もうやらないと約束できますか?

って聞かれたけど


約束はしないと言ったよね

自分にとって約束は守ることを前提にするものだから

守る自信がない約束は

最初から出来ないのだよ


そしてこの春もドクターは言う

入院しませんか?


しませんよ