さだまさし原作、“眉山”


主演は、松嶋菜々子演じる、娘咲子だろうけど
宮本信子演じる、母龍子が強く残ったので母メインで書かせてもらいます。

菜々ちゃんファンの方ごめんなさい。


龍子、、、“神田の「おりゅう」”を営み、長唄を嗜む、粋な女性。

妻のいる医師と恋に落ちた。一緒になる夢は叶わなかったが

この愛は、娘咲子となって、龍子の中に宿すことになる。


一度だけ2人で訪れた彼の故郷、徳島。2人で見た壮大な“眉山”

せめて、愛する人の故郷で、眉山を彼だと思って生きていこう

ここに骨を埋める覚悟で、龍子は単身徳島へわたり、咲子を産んだ。


そして今、娘咲子は、末期がんにおかされた龍子を見舞いながら

自分の知らない母の過去を、ゆっくりと紐解いていく。(という話)


誰も知らない土地で、女でひとり、子供を産んで、育てあげる。

自ら選んだ道とはいえ、並大抵のことではなかったはず。

若かりし頃の母は、きっと、寂しくて寂しくて、どうしようもない不安に

押し潰される日々の方が多かったに違いない。


しかし、母龍子は、咲子の中にある“愛する人の温もり”

いつか彼と阿波踊りを見れるかもしれないというわずかな期待にだけ

支えられて、これまでずっ~と、この地強くで生き抜いてきたんだ。


と、咲子は思った。(んだろうな)


龍子の最後の夏、最後に行った、阿波踊り。

車椅子に乗った龍子は、思いついたかのようにこう言った
「愛する人の子を生んだ時、目の前に花がぱーっと咲いたように
何もかもすばらしくて嬉しくて、だからお前を咲子と名づけたのよ」と。

このセリフは号泣でした。咲子と同じ気持ちです。

自分の誕生を母がどれほど喜んでくれたか、そう思うとまじ涙です。


また、龍子は、彼のような素晴らしい医師が育つことを願って
自らの遺体を医学部へ提供することも決めていた。

最後まで彼への愛を全うしたかった龍子の粋な思いを感じました。

こうゆう純愛久々です、、ええ話です、、、、もう、、また涙


そして、遺体提供者が医学生へ送るメッセージカードに

龍子は、「娘、咲子が、わたしの命でした」と書いて送った。

咲子はそれを合同葬儀で受け取り、読みながら涙が止まらなかった。

わたしも涙が止まらなかった。(だって、、、涙)


苦しい時も辛い時も、歯を食いしばって気丈に振る舞う母に、

うまく甘えられなかった咲子。きっと心にぽかんとした寂しさがあったと思う。

でも、この母の言葉で、寂しさの穴がようやく埋まったような気がした。


母は、自分を命以上に大切なものとして生きてくれていたんだ。。


母の死後、寺沢医師(大沢たかお♪)と結婚した咲子は

まさに、龍子が叶えられなかった夢を叶えることになった。

ラストシーンで、夫と眉山を眺めながら、

「お母さんの夢はわたしが叶えるよ」と、咲子は龍子に報告したのでしょう。


宮本信子さん!あなたは、やはり、邦画の母です!

女である母。母親の強さ。娘への思いの強さ。一途な愛。

自分の母のそれとおきかえるからでしょうか、たまりませんでした。

にぎやかな阿波踊りと切ない儚いストーリーが涙をそそる作品です。

思い切り泣きたい方、、、ぜひ見て下さい!!