羽蝶蘭(ウチョウラン)を撮りに命がけ! | 佐渡の洋食屋店長のブログ

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昨日、マイミクさんのΡ━sさんのガイドで羽蝶蘭を見に行きました。
結構軽い気持ちでついていったのですが、車を止めていきなり滝の方へ歩いていくではないですか。。。
え?ここですか?? → えぇここですよ。
既に入り口から危険な感じ。。。

一眼レフ入れたバッグとリュックを背負いながら、急な斜面を登り、沢を渡り、Ρ━sさんの背中を見失わないようについていきます。

いやぁ、綺麗な沢だぁ。




途中、沢の脇に蘭を発見!
辺りの草にまぎれて緑色の目立たない花をつけています。

クモキリソウ

↑ラン科 クモキリソウ属 クモキリソウ(雲切草)
学名 Liparis kumokiri F. Maek.

そして沢沿いから、今度は森の中へ突入!
もちろん人が歩いた跡などありません。
枝を掻き分け、きつい斜面を木につかまりながら登り、蜘蛛や毛虫など気にせずひたすらΡ━sさんの背中を見失わないようについていきます。

森を抜けるとザレ場・・・というか崖になっていて、
まさかこれは交わしますよね? → ここを抜けてさらに向こうだよ。
マジですか。。。 ●| ̄|_




↑妻とΡ━sさんの背中をみつつ、崖に片手をかけながら一眼レフ片手撮影。


断崖絶壁

↑自分の足元はこんな感じ。。。
((((;゜Д゜))) ガクガクブルブル

この崖にも山野草が咲いているんですよね。

イブキジャコウソウ
↑シソ科 ジャコウソウ属 イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
学名 Thymus quinquecostatus

アサギリソウ
↑キク科 ヨモギ属 アサギリソウ(朝霧草)
学名 Artemisia schmidtiana

この崖を抜けるとまた森の中へ。
標高が高いので、枝が地を這うように伸びているので、この枝を踏みながら歩くのですが・・・
滑るし、折れるし、疲れているせいか足がもつれるし、枝につまずくし。
油断するとΡ━sさんが見えません。

もう限界だぁ!!と何度思ったことか・・・。
しばらく森を彷徨っていると、明らかに人が作ったであろう小屋の骨組みが!
あたりの木を切って屋根を作ったのでしょう。テント型にワイヤーで繋いでありました。
う~ん、こんな山奥に何の為に生活していたのだろう??
炭焼き小屋かな?
でも、炭焼きした後にこの山を下るのも大変だろうし。

謎を残したまま、今度は山を下ります。
この下ったところに羽蝶蘭がいる!!とのこと。
実物を見るのは今回がはじめて。
うわさでは、佐渡の羽蝶蘭は野生ランブームの頃に乱獲によりほぼ絶滅したが、断崖絶壁の岩場に少し自生していると聞いたことがある。

期待を胸に足を滑らせながら、降りていくとΡ━sさんが「おーい!あったぞぉ!」と。
森を彷徨った時には、今日は見れないかなぁと4/5ぐらい諦めていたが、あったか。そうか。
さてさて、どんな所に生えていて、どんな姿なのか・・・。

「気をつけてね。」とΡ━sさん。
え、何が?と指を刺す崖の下の方を見ると・・・確かにあった!
・・・が望遠レンズでもないと、撮影できないところのまさに噂どおり断崖絶壁の岩壁から可憐なピンク色の花が咲いているではありませんか。
流石に撮影するのも怖い。安全帯でもないとね。

するとΡ━sさんは辺りを散策。
同じ条件下であれば、まだどこかに自生してますよと。流石、山野草先生。
きっとこの先生には山野草レーダーでもついているのでしょう。
若干危険ではありますが、撮影出来なくは無い場所の自生の羽蝶蘭を発見!
佐渡でも貴重な野生ランのひとつ、羽蝶蘭とご対面!

羽蝶蘭

ウチョウラン

20株ぐらいはあったでしょうか。
切り立った岩壁の上に苔の上に小さなピンク色の花。
でも、崖の上なので足元がしっかりしていません。手ブレを抑えながらシャッターを切ることがなかなか出来ず、良い写真はこれだけ。
ここまでの道のりが険しかった故、感動もひとしお。

時間も無かったので、撮影した後すぐ帰路へ。
羽蝶蘭と別れを告げ、岩壁を登ったその時、蜘蛛の巣を緑色の生き物が悠々と歩いているのを発見!
その特徴ある風貌は、昆虫図鑑でしか見たことの無い「ナナフシ」であることに間違いない!
とりあえず、しまった一眼レフカメラを再度取り出し、シャッターを切る。


ナナフシモドキ
↑ナナフシモドキ
ナナフシモドキといっても、立派なナナフシの仲間。
ナナフシは女系の昆虫でオスがいないそうで、メスだけで卵を産み繁殖するそうです。
ちなみに、生息分布の北限とされています。

帰り道は下りなので、ひたすら降りるだけ。
車を置いた場所から100mぐらいの所に到着!
散策時間:約5時間
今までで一番疲労度MAXな散策でした。

現在全身筋肉痛です。。。
来年にはまた再会できるといいなぁ。


Special Thanks!!
山野草先生:Ρ━sさん

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