去る7月14日のIG経営塾主催の定期セミナーは、満席で立ち見が出るほどの盛況であった。今回の講師は、安藤竜二氏(サムライ日本プロジェクト主宰、DDR代表取締役)。氏は、地域・中小企業のブランディング戦略の“仕掛け人”だ。
安藤さんの地元である三河で始めた地域ブランド起こし(企業5社の協働)が、地元で応援され、日本の各地に広がり、世界へと飛び火しているという。今や、講演・コンサルの依頼が殺到する売れっ子プロデューサーである。
氏の講演を初めて聴いたのは、今年の某新春セミナーでの分科会(帝国ホテル)。そのときの安藤さんの「値段で売ったら、自分がデフレの元凶になる」、 この一言に共感し、一度長崎へ呼びたいと思ったのが今回のセミナー企画につながった。
氏の話には、熱い想いがある。そして、自分の想いを伝える言葉の一つひとつに力がある。それは、氏が言語概念化を大事にしているからだろう。何かを身につけたいと思ったら、「五万円分の本を買い、読み漁る」そうだ。そうすると、一つの共通項が見えてくるという。“仕掛け人”にとって、語る言葉は大事だ。
「ブランドとは、消費者との約束の証である」
「お互いがお互いの価値を伝え合うプロジェクトが地域ブランドの強みである」
「やれないのではない、やらないだけだ」
「明日こそ、世界を!今日と違う明日を生きる(DDRの経営理念)」
「安定は情熱を殺し、不安・苦悩こそが情熱を生む(座右の銘)」
「自分の会社を100文字で、商品のこだわりを75文字で表現しよう」
「値段で売ったら、自分がデフレの元凶になってしまう」
地域ブランディング戦略の基本は、本物を求める地元企業同士の協働行為だと思う。共有すべきは、① 世界へ発信するという気概、② 共通ブランドへ参加する商品へのこだわりと責任、そして③ 独自の物流システムの確立が課題として考えられる。
安藤さんと昼食を共にしたときの雑談であるが、地域ブランドを立ち上げる段階において成否を決める重要な要因として、中心となる強力な影響力を持った企業・人の存在が必要だという。やはり、リーダーシップは欠かせない。
では、氏は“仕掛け人”として、なぜ成功したのだろう?一言でいうと、出逢い(縁)を生かせたことであろう。氏の想いの強さが、必要な出逢いを引き寄せたともいえる。その出逢いを生産的な関係性に結びつけていく決意の強さも並ではない。
地域ブランドの“仕掛け人”・安藤竜二氏の話を聴いていると、「地元の逸品を探し歩きたい!」 そんな想いにさせられる。
(H23.7.18)