『IG後継者塾(第2期生)』第4講目を開催(3月25~26日)。
今回のテーマは「財務分析講座」。実際に、自社の決算書(情報の宝庫)を用いて実習し、“数字力”を養ってもらうために用意したカリキュラムだ。
「どれくらいの売上をあげれば損をしなくて済むのか?」「資金が不足している最大の原因は何か?」「どこから資金を調達しているのだろうか?その依存度は?」「資金の運用のバランスはどうだろうか?」「借金をすべて返してしまうのに何年かかるのだろうか?」「同業他社と比べて、競争力はどうだろうか?何をもって計るのか?」「今期、必要な売上高はいくらですか?」等々。これらの質問にまともに答えることができる経営者が、どれだけいるだろうか・・・・・。意外と少ないのである。
売上や利益の確保、コスト削減など、日々厳しい戦いをしているはずなのに、結果(決算書)の分析に無頓着なのである。
“数字力”(ここでは会計力が主体になっているが・・・)は、次の点において健全経営にとって必要不可欠な要件である。
① 数字には、現状を正しく把握する力がある(現状把握力)。
② 数字には、問題を具体化する力がある(問題提案力)。
③ 数字には、目標(課題)を明確にする力がある(目標達成力)。
“数字力”は、上記の特性において「思考力」や「モチベーション力」と密接な関係性
をもっており、その相互作用によって後継者のリーダーとしての力量を強く養ってくれるに違いない。
では、“数字力”を養うための早道は何か?]
経営計画をつくり、目標管理(「仮説」~「実践」~「検証」のサイクル)を徹底してやり続けることが唯一の方法である。「仮説」とは将来の決算書がイメージできるまで考え抜くことであり、「実践」とは決算書の数字を達成するための戦いであり、「検証」とは結果しての決算書を読むことである。これらのプロセス、すべてに関わってくるのが“数字力”なのである。
私たちのように数字のプロであるならば、社長(顧問先)との雑談の中に出てくる数字から今期の決算書の数字がどのように変化するのか、イメージすることはそんなに難しいことではない。それは、一つの数字(例えば、売上)と他の数字(原価、売掛金、買掛金や在庫など)の関係性が読めるからである。
渋沢栄一先生は「論語と算盤」で、稲盛さんは「実学」で、いや二人に限らない、成功している経営者はだれもが、異口同音に“数字力”の重要性を説いている。
(H23.3.28)