新春恒例の第113回“全国経営者大会”(1月19~21日:帝国ホテル)へ参加。今年もIG後継者塾のメンバーなど若手経営者の参加もあり、夜の部もけっこう楽しく飲んで盛り上がった。
第113回目の大会(春と夏)というと、50余年の歴史を刻んできたことになる(昭和28年のスタートだそうだ)。主催者側の苦労を思うと、感服せざるを得ない。当初、年寄りばかりが目立っていた会場に、いつの間にか若手経営者の参加が増えてきたように思えるは、自分の年輪のせいだろう。
さて、居並ぶ講師陣の論調はいかに・・・・・。総じて、マクロ的視点から経済動向や社会情勢の変化を捉えると、今の日本には悲観論が多い。グローバル化のなかで、20年も足踏み状態にある日本の政治と経済。大局的な構想やヴィジョン、強力なリーダーシップ、何一つないのであればダイナミックな国はつくれない。
「20年間、明るいニースが一つもない国で育ってきた世代。それでも、依存心を捨てて、自分の足元から始めるしかない。答えがないところで、みんなで探すしかない。世界のどこに出ても通用する人材になるしかない」(大前研一氏)。
「過去に感謝し、未来に責任を持つ」、「サムシンググレートを信じている日本民族の心の気高さ、そこに立脚した経営の追求こそ大事」と語る環境考古学者である安田喜憲教授にたいへん共感した。さらに、「日本人の山と森を崇拝し、太陽を拝む心は、縄文時代以来受け継がれてきた心である。日本人の自然に対する心には断絶がない。その心の持続性と重層性こそ、日本人に真の勇気と生きる力を与えてくれるものなのある」グローバル時代における日本人の役割に対して大きな示唆がある言葉だ。
「地域の逸品を統一ブランドにして世界へ売り出そうとする」、安藤竜二氏(サムライ日本プロジェクト・総合プロジューサー)の構想も心が熱く、力強くて、中小企業にとって頼もしかった。「中小企業にこそ、ブランディング必要。値段で売ったら、自分がデフレの元凶になる」と語る。現に、一本84円の地サイダーを200円にして1000倍の売上にしたという。今後、さらなる事例の積み上げが楽しみな活動だ。
グローバル化、多極化そして欧米からアジアの時代へと動く。チャンスとピンチが混在している時代である。どう観るかは、己の決断。ほんとうに個の実力が問われる時代だといえよう。大局観、志の高さ、価値観重視、多様性と関係性、コラボ、妥協を許さない文化、イノベーション、やり続ける覚悟などキーワードは盛りだくさん。
いずれにしても、不安定なマクロを元気なミクロが引っ張っていく時代が当分続くような気がする。「そのミクロは、自分である!」という気概を持ちたいものだ。
(H23.1.24)