バラク・オバマ大統領が“チェンジ”(=変革)を掲げて、黒人初の米大統領(第44代)に就任してから一年近くになる。その間、日本では「政権交代(=“チェンジ”)」の旗を掲げて戦った、鳩山・民主党がその座に着いた。いずれも“チェンジ”の行く末はいまだ見えないが、確実に世の中は動いているのである。
私たちの今年度の基本方針・「改革魂を貫く~踏み込め、そして粘れ」を、一言で表現すると“チェンジ”といってよいだろうし、“チェンジ”への継続的な挑戦の再スタートの年だと考えている。
政権交代などは、シチュエーション(状況や立場)がゴロッと変わるので分かりやすいが、仕事においては日常業務など現状の流れがすぐになくなるわけでないので、“チェンジ”が捉えにくいと思うが、大事なことは一人ひとりの意識の中で“チェンジ”が自覚されているかどうかではなかろうか。
仮にその自覚があるとすれば、今日一日を振り返って日報を書くとき、必ず身の回りに起きた“チェンジ”に関心を示すだろうし、その関心は明日の新たなる“チェンジ”への積極的な行動へと自らを駆り立てるであろう。例えば、「現場で生じた、どんな小さな変化でも絶対に見落とさないぞ」とか、「お客様のどんな小さな声からでも、お客様のニーズの変化を読み取るぞ」とか、「昨日と同じレベルでの仕事は、絶対にしないぞ」とか等など・・・・・。
私の好きな言葉の一つに「人生は、心一つの置き所」(中村天風)というのがある。
「心の置き所一つで、人生はどうにでも変わる」という意味で捉えているが、「心一つの置き所」とは、「考え方次第」といっても良いだろう。つまり、シチュエーションは自分の考え方次第でどうにでも変わるということである。逆にいうと、自分の考え方を変えない限り、自分にとって好ましい“チェンジ”は決して起きないのである。
もう一つ考えるべき問題がある。それは、関係性思考である。場のシチュエーションは、その場を共有する人間の関係性によって成立しているのであるから、それを無視した考え方をしても、好ましい“チェンジ”は期待できないのである。つまり、場の共感を得られるような考え方、自分の考え方を“チェンジ”できるかどうかである。
今、私たちの環境は“チェンジ”を求めている。それは、だれもが感じているところでもある。しかし、“チェンジ”とは、先ず自分の意識、考え方が変わらなければ実感できないものなのである。しかも、好ましい“チェンジ”を期待するのであれば、場を中心に置いた関係性思考ができる人間に自らを変える必要がある。
自他を分離しない高い価値観(考え方)で、日々の“チェンジ”に挑戦したい。
(H22.1.11)