NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が、いよいよ始まった。坂本龍馬は土佐の出身であるが、長崎とゆかりが深い人物でもある。
現に、龍馬がつくった日本最初のカンパニー・亀山社中(後の海援隊)跡地、料亭花月の柱には龍馬の酔狂による刀傷が今でも保存されている。また、龍馬役の福山雅治が長崎出身であることも話題を盛り上げているのであろう。今年の長崎は何かと気合が入っており、期待できそうだ。
龍馬といえば、『竜馬が行く』(司馬遼太郎著)で描かれた人物像が強く印象に残っている。常識やしきたりに囚われず、自在性があり、損得勘定が上手そうで、ムダでバカバカしいことを平気でやる。懐が深いというか、度量の桁が外れていたところが人に好かれたのであろう。薩長同盟の立役者として知られ、ゆえに時代を変えた人物の一人として名を残すのであるが、確かな思想性があったのかどうかは不明。時代が龍馬というヒーローをつくったような気がしないでもない。これを機会に改めて、龍馬なる人物を勉強してみたいと思う。
さて、2010年は何かと転機の年になるような、そんな予感がする。政権交代後の日本の舵取りは、うまくいくのだろうか・・・・・。リーマンショック後の世界的不況に対する処方箋の行方はどうなるのであろうか・・・・・。
いろいろな予測、評論があるが、経営にとって大切なことは、自らの“大局観”を養えるかどうかであろう。
“大局観”とは、部分に捉われず、全体を俯瞰して考える力である。目の前の状況だけを見ていて、正しい判断ができるはずがないのである。
人間は誰でも、「時空(=時間と空間)」という制約条件の中で生きている。つまり、「時間」と「空間」が人間の思考力に影響を与えているのである。“大局観”とは、その意味において、時間と空間の制約を超えて、いかに全体を俯瞰するかという思考力だといえよう。
近年、グローバル化が進み、私たちは日本の常識が世界の非常識であるということを学んだ。つねに、世界(全体)から日本(部分)を観る眼を養わないと判断を間違えるであろう(「空間」という視点の大切さ)。
「時間」の流れは、必ず世の中の変化を伴っている。私たちは、諸行無常の教訓を忘れてはならない。顧客のニーズも然り、つねに変化してやまないのである。
新たな変化の年の始まりである。時空を超える“大局観”を培い、危機の中からチャンスを見つけ出し、挑戦していける人間になろうと決心する。
(H22.1.4)