「“自信”って、どうすれば持てるのでしょうね・・・・・?」 あるセミナーを終えたあとの懇親会での話だ。


 余りにも“自信”たっぷりに成功談を話しすぎたせいだろうか・・・・・。それとも、セミナーの内容に刺激されて、チャレンジゾーンに踏み込んでみたいと思ったが、「今の自分に、できるのだろうか?」と、率直にそう感じたからだろうか。


 「どうすれば?」の解として妥当だったかのどうか若干疑わしいが、「“自信”というよりは覚悟を決めてやり続けているだけでしょうね・・・・・」と咄嗟に応えてしまった。


 しかし、正直なところ、そうなのだ。“自信”が湧いてきたからチャレンジし始めたわけではないし、今でも“自信”満々というよりは一つの壁を突き破れば、また新たな壁ができるという感じなのだ。もっと正直にいうと、実は「“自信”のある・なし」を確認しながらチャレンジしていないような気がする。


 そこで、「“自信”とは何か?」について少し考えてみたい。“自信”とは「自らを信じる」と書くが、一体、自分の何を信じているのだろうか。能力なのか、知識なのか、それとも信念なのか? 


 松下幸之助さんもいうように、信念さえあれば能力や知識は後からついてくるようなものなので、やはり、何事かを成し遂げようとする自らの信念の強さを信じることができるかどうか、これが“自信”の根本なのではなかろうか。


 さらに、「信念は目的から生まれる」という言葉があるが、何かを為そうとするとき必ず「何のために」という目的がある。「その目的の価値の大きさや深さが、信念の強さを決めているのだ」と考えていいだろう。


 人間は、人生の価値ある目的を持つことによって、その目的を実現したいという強い信念が生まれ、その信念が必要な能力や知識を呼び寄せながら、行動を下支えするという構造で、物事を成し遂げながら一歩一歩目的へと近づいていく。そのプロセスにおいて、“自信”を深めていくのではなかろうか。


 このように考えると、「覚悟を決めてやり続ける・・・・・」云々は、自信と密接な関係があるといえよう。覚悟とは、己を知ることである。つまり、自己の存在を支えているものの実体を悟ることであり、そこに「何のために」という、何かを為すための目的を知る鍵があるからだ。


 「覚悟を決める!」ということは、自らの目的を特定するということであり、ここから信念が生まれる。その信念に基づいた行動が成果を生み出す。


 「“自信”とは、覚悟から導かれる成果である」と考える。

(H21.12.14)