昨年の9月から始めた「IG後継者塾」、一泊二日の合宿形式で2ヶ月に1回のペースで実施しているが、先週末、「“逆算力”というテーマ」で第8回目の研修を終えたところだ。
後継者とは、リレーランナーのようなもので、先代から事業を引き継ぎ、さらに成長・発展させて、次世代へとつないでいくという使命を担う人のことで、ゴーイングコンサーンという社会的責任を背負う人である。
では、後継者が養うべき資質とは何だろうか?渋沢栄一の「論語と算盤」、松下幸之助の「誰にも負けない熱意と信念」などをヒントに、当塾では次の3つの課題を柱としてスタートした。それは、①思考力、②計算力、そして③モチベーション力。
今回の研修テーマである“逆算力”は、友人である某公認会計士ご夫妻の共著「逆算力」から頂いた。「(“逆算力”は)打算とは全く違う」「ビジネスはテクニックではない」「仕事が真面目なのも不真面目なのも、できるのも、できないのも人生哲学による」という文面を読み、“逆算力”の深さに共感したからだ。
ご本人たちに導入講義をして頂き、グループ討議をするための「8つの質問」まで準備して頂いたうえ、二日間の討議にまで加わってもらい、大変有意義な時間を過ごせたと思う。
① “逆算力”とは、俯瞰力をつけること。(ゴールからの逆算、目的をつねに問う)
② “逆算力”とは、差を意識すること。(師匠はいるか。あるべき姿と現状との差)
③ “逆算力”とは、選択能力をつけること。(「やること」と「やらないこと」の区分)
④ “逆算力”とは、集中力をつけること。(自分にしかできないことは何か)
⑤ ”逆算力“とは、時間管理能力をつけること。(重要性と緊急性のバランス、5S運動など))
⑥ “逆算力”とは、稼ぎ力でもある。(利益からの逆算、費用対効果)
⑦ “逆算力”とは、未来を鮮明に描くこと。(あるべき姿からの逆算)
⑧ “逆算力”とは、未来から今を見ること。(未来に軸足を置いて、今なすべきこと
を決めてやる)
以上をテーマに二日間にわたり、グループ討議を行った。勿論、考え方を養うための時間であるから、結論を急ぐ必要はない。あくまでも、衆知を集め、議論をし、思考するプロセスが大事なのだ。
「何のために」という目的思考あってのハウツー。“逆算力”とは、思考力と計算力とモチベーション力の組み合わさった素晴らしい概念だと認識できた日であった。
(H21.11.23)