二ヶ月にいっぺん奇数月に泊り込みで開催しているIG後継者塾も、第7講目(91718日)を終えたところだ。


 今回のテーマは、組織論。「経営は戦い!」といわれるが、戦いに“強い組織”とはどんな組織だろうか。すべての企業は「組織としての戦い」をしているのだが、その組織について、私たちは日頃あまり深く考えていないような気がする。


 “強い組織”とは、つぶれない組織のことである。100年も200年も、人間の平均寿命をはるかに超えて持続的に成長し続ける、つぶれない組織のことをいう。ゴーイングコンサーン(永続企業)は、経営者の切なる願いでもある。


 以前にも引用したことがあるが、C・バーナード(18861961年)は組織を「協働行為の体系(システム)」と定義付け、その成立条件として①共通目的、②貢献意欲、③コミュニケーションの3つを挙げている。


 全く、同感だ。個人の限界を超えた成果を出すためには、組織(衆知)が必要だし、“強い組織”であるための必要不可欠の条件は、“結束力”だ。それは、3条件で強化されるからだ。以下、3条件に対する私の考え方を述べたい。


 「共通目的」とは、企業目的(理念)の共有といえよう。目的はその実現のために、組織の中でいったん目標という形で役割分担化され、外へ働きかける力(遠心力)となるが、目的の持つ求心力で統合される。組織の持続的成長には、求心力と遠心力のバランスが必要なのだ。


 「貢献意欲」とは、構成メンバーのセルフモチベーションをいかに引き出すかである。各メンバー相互の主体性を尊重し、切磋琢磨する環境を整えることによって、貢献意欲は高まるであろう。


 「コミュニケーション」とは、相互の関係性を確認し合うことである。その手順は先ず全体(組織)と部分(メンバー)の関係性を確認する。相互の目的は一致しているか、相互の手法は理解されているか。そしてさらに、部分と部分の関係性をそれぞれにおいて同様に確認をすることになる。


 ほとんどの中小企業は、創業者が元気なうちは、その経営力・カリスマ性でグングンと引っ張られて何とかなるが、創業者の老齢化と共に組織も勢いを失うことが多い。次世代へのバトンタッチがうまくいかないのである。


 “強い組織”とは、未来永劫つぶれない組織をいう。そのためには、トップの属人性から脱却する必要がある。そして、上記の3条件が自律的に機能し続ける組織にすることだと考える。

(H21.9.21)