彼のDVがよくなってきたと思った矢先にまたDV

娘も怖くて部屋の隅で泣いていた。

 

もう無理なのかなと思いながら

ふと携帯でDVについて検索してみた。

 

DV被害者の相談ではなく

”DV加害者のプログラム”があることを知った。

 

前にTVで見たことがある

欧米ではDVへの取り組みが進んでいて

DV被害者を守ったとしても

DV加害者がいなくならない限り、また別の犠牲者が出る。

本当にDVを無くすためにはDV加害者の更生が必要。

 

日本にも東京でDV加害者を無くすために取り組んでいるところがあった。

DV加害者が何人か集まってそれぞれの話しをする

という取り組みだった。

 

人は自分のことは意外にわからない。

人の姿から学ぶことの方が多いと思う。

 

これなら彼も人の話しを聞いて

自分が同じだということを理解してくれるかもしれないと思った。

 

彼はいつものようにDV行動の後は反省モード。

東京でしているDV加害者プログラムの話しをしてみた。

 

私「これ東京でやっているみたい。本当に変わりたいと思っているならこれに行ったらいいと思う」

 

彼「え、これ東京だよ。飛行機代もかかるし、これも高いし、休みも取れねーし」

 

私「もう、私の力であなたが変わるのは無理。」

 

彼「ごめん。俺が甘えてた。努力する」

 

私「その言葉聞き飽きた。もう無理。これに行かないなら別れる。娘もかわいそう」

 

彼「おまえ、金もたいして稼いでないから簡単に言うけど金どうするんだ」

 

私「もうお金の問題ではない。

これであなたが治るなら私には安いものだけど。価値の問題。

あなたには大したことじゃなくても、私には人生がかかっている。

この感覚の違いが一番の問題。行かないなら別れるだけ。もう話すことはない」

 

彼「わかった。行くよ。」

 

彼はしぶしぶだったけど、かわいい娘と離れた2年半が効いているのか

有給を取って会社を休み

東京へ行くことにした。

 

しかも彼は飛行機は中学生のころ一度乗ったきりで

大人になって一人で飛行機に乗ること自体が

大きな選択だったようだ。

 

希望と願いを込めて

いつもは大きな態度を取るくせに

不安そうに一人東京へ出かけて行く彼を

娘と一緒に見送った。

 

1泊2日の一人旅。

どうか、彼の心が動きますように・・・。

 

つづく

 

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