流産も落ち着き、身体の調子も戻り

しばらくして、母も長い入院生活から帰宅。

いつしか彼への怒りや悲しみに蓋をして

彼とはいつもの付き合いに戻っていた。

 

家に家族が揃って(兄は地方だけど)

私は、穏やかになった母と普通に話すようになった。

10年経ってやっと家の居心地が良くなったころ

 

彼から結婚の話し。

「いつする?」

お互い実家暮らしの私達。

家を出ての生活のイメージができない。

 

「一度一緒に住んでみないとわからないよな。」

彼からの提案。

一緒に住んでダメなら別れる。という話し。

私も不安もあったらから賛同した。

 

早速父に話した。

「彼と同棲したい。ダメだったら家に戻って来ようと思うんだけど」

私のあまい提案に父から返ってきた言葉は

「6年も付き合って清水の舞台から飛び降りる気持ちになれないなら結婚なんてするな」

 

父の言葉に、その通り!と私は納得した。

そのことを彼に話すと

じゃあ同棲はやめて結婚しようという流れに。

 

ちなみに両親は彼がDV男ということは知らなかった。

流産を謝りに来たこと。

真剣に付き合っていて、結婚を考えていると挨拶したこと

を悪くは思っていなかったと思う。

 

ある彼の家に泊まった日のこと。

朝起きると私の左手の薬指に婚約指輪がついていた。

 

「結婚しよう」

彼の粋な演出も、その言葉も嬉しかった。

私はDV男の彼との結婚を決めた。

 

つづく

 

つづきはこちらから↓↓↓

https://ameblo.jp/kosaa-kosaa/entry-12578107916.html?frm=theme