映画と本と音楽と
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遊星からの物体X ファースト・コンタクト

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あの作品が前日譚としてリメイクされた。
ジョン・カーペンターの作品はビデオで観たが、エイリアンでもモンスターでもない「物体X」正確には「The Thing」の恐怖は忘れられない。
走ってくる犬を追いかけるヘリ、その印象的なオープニングから、決着の見えないエンディングまで、そのバケモノの造形や誰が乗っ取られているか分らない恐怖感と、南極という閉ざされた過酷な空間での物語だった。
今回はそこに至るまでの物語だ。
主人公の女性古生物学者が黒髪に目のぱっちりした長澤まさみに似の可愛い感じの人で、こういう映画にはやや不似合いな感じもするのだが、「エイリアン」のリプリーのごとくバケモノと対決する。
ラストはきっちり前作のオープニングにつなげてくれているし、エンニオ・モリコーネの音楽とクレジットの書体まで合わせてくれているなど、うれしい演出。

ただ、無頼の人物や疑心暗鬼の描き方、バケモノの気味悪さに関してはジョン・カーペンターの前作には及ばない。というか、この手のタイプのエイリアンが初めて登場したのが前作だったから、その衝撃が今も記憶に残っているからかもしれない。

長澤まさみ似のヒロインの活躍をハラハラしながら観る作品。

プロメテウス

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リドリー・スコットの「ALIEN」で登場する謎の異星人の正体が明かされる映画、ということで楽しみにしていたのを先行上映で観て来た。

世界中の遺跡から同じサインが発見された、ということで、人類の起源を辿るべく、調査船がある惑星に向かう。
そこで文明の痕跡を見つけた彼らは、異星人の死体からそれが人間と同じDNAを持つことを知る。だが同時にそこには危険な生物兵器があり、目を覚ました生物が彼らを襲い始める。そこから分った異星人の目的とは・・・

もし「ALIEN」の一作目を観ていないならば、絶対に観て予習してから観るべき作品。
ALIENで謎だったミッシングリングが補われ、一つの世界がこれで完成する。それだけのスケール感を持ち、33年越しの感動を与える壮大なストーリーの作品だ。

ジェームズ・キャメロンが「ALIENS」でギーガーの怪物をモンスターとした戦争映画を作って以来、オリジナルの「ALIEN」が持っていたミステリアスな世界観は分りやすいホラームービーに変換されてしまったけれど、そうなる以前の雰囲気を取り戻し、謎を解き明かしていく。

ところどころ「ALIEN」を思いださせる描写やシーン、音楽も使われており、これがまたたまらない。当時は不可能だった映像が最新のCGで存分に表現し尽くされているという感じだ。
あの謎の異星人の宇宙船の船内が舞台になっており、なぜあんなところに異星人の宇宙船があるのか、どういう異星人が何をしていたのか、それがすべて解き明かされる。そしてあのエイリアンの起源も明かされることに・・・!

以下ネタバレ注意

あのエイリアンは結局、この異星人が開発した生物兵器が進化を重ねたものだった。そしてその異星人は自ら開発した生物兵器に襲われ、出発できなくなっていたのだ。
異星人は様々な惑星に自分のDNAをばらまき、将来そこから生まれた生命を生物兵器の実験台にしようとしていたらしい。
もとは黒い液体の生物兵器が、様々な生物のDNAを取り込んで形を変化させ、強大化していく。なので、あのエイリアンのプロトタイプが次々と登場してくる。ラストにはその謎解きシーンも用意されている。

最後、生き残りの異星人が地球に向けて出発しようとするのを体当たりで阻止し、生き残った科学者がロボット共に異星人の宇宙船で星を出る。しかし向かった先は地球ではない。異星人の星に彼らの目的を知るために行くところがALIENシリーズとの決定的な違いとして、象徴的なラストになっている。

トータル・リコール(2012)

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自分の中ではまだまだシュワルツェネッガー主演の前作が現役なので、リメイクは早すぎる気がしていた。最新のCG技術によってよりビジュアル的な魅力を増して再登場といった感じ。


脚本は、ダン・オバノン、ロナルド・シュゼットの名が前作同様クレジットに現れる。そのことからわかるとおり、ストーリーは前作にかなり忠実だ。
前作は地球と火星の話だったのが、本作ではUBFとコロニーという地球の反対側の地域が舞台。そこをつなぐフォールという地球縦断トンネルが物語の鍵になっている。

前作ではポール・バーホーベンの露悪趣味的な描写が一つの面白さでもあったが、本作ではそのあたりが随分スタイリッシュな表現になっている。
ただ、前作で火星の植民地の住人の中からミュータントが生まれ、彼らの特殊能力がレジスタンスの求心力になっているという設定と比べると、ちょっと弱いかなという感じも。
ミュータントという要素が無い中で登場するおっぱい3つのおねーちゃんは、ほとんどサービスだろうし、セキュリティーチェックでの変装(Two weeksと言うそっくりおばさんも登場!)や、ローリーとメリーナの女同士のバトルなど、随所に前作へのオマージュ的なシーンが盛りだくさん。
雨が降り続くコロニーの街の風景やピアノを弾くシーンは、ブレードランナーからの引用のようで、パクリというよりはあらゆるSF映画のコンピレーションのような感じだ。

個人的には前作のシュワルツェネッガーや火星、ミュータントや異星人の遺跡というスケールの大きい舞台設定が好きだし、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も素晴らしいので、前作こそトータルリコールというイメージがある。

前作を知らない人はぜひそちらも観て欲しい。

前作
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