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20歳すぎから
この世界に入ってから
いったい
何人の方々のお相手をしたのかしらと
何となく
ざっくり数えてみたら
多分 1万3千人近く。

その間
よく何の病気にもならず
嫌な思いも
危険な目にも
合わずにやってこれたなと思う。

基本的に
おデブちゃんでも
おハゲちゃんでも
おじぃちゃんでも
全然ウェルカムで
それは
この世界に入ってすぐからも
今も変わりはない。

相手がどうというより
自分が女優になって演じきり
相手がわたしに溺れていく姿
それを楽しんでいるから
きっと
相手の容姿や年齢とかが
気にならないんだろうな
きっと
自分が1番大好きなんだ
わたしは。

初めて入店したお店では
新人ということで
講習があった。

お仕事の流れや
接客の仕方などを教えてもらうの。


『簡単だから。
プライベートでもあるでしょ?
彼氏にお口でしてあげていかせてあげるの』

『ないです…』

『えっ!?』

『お口でしたことないです』

『したことないのにここに来たの?』


そうよく考えたらなかったの
エッチは好きで適当に遊んでいたけど
フェラしたことなかったのに
こんなとこに面接に行っちゃった。


『んじゃ、教えてあげるからね』


地下へ案内された
薄暗い廊下で
先が見えない
でも、そんなに奥深くない
人が2人並べるか 並べないかくらいの
細い廊下
廊下に対して
縦に3つ部屋が並んでる
絶対お化けいる
そんな雰囲気。

部屋を開けたら
洗面台と桶ひとつ 
今は
シャワーが使えるようになったけど
当時は
条例でシャワーが使えなかったみたい。

ベッドと
区切られてるのは
1枚の透明のアクリルの板
ベッドの大きさは
ほとんどシングルベッド
必要最低限のことだけはできる。


『んじゃ 始めようか』


何の抵抗もなく
真っ裸になった。

元々エッチは は好きだったから
普段してるように
普通に振る舞った
普通に感じた
普通に濡れた。

そして
いよいよ
人生初めてのお口で。

好きでも何でもない
ただの
お店の責任者のモノを咥えた
何の嫌悪感もなく
何の感情も湧かなかった。


『やっぱり 
まだまだだから
お客さんに教えてもらいながら
うまくなっていこうね』

『はい』


それからは悪戦苦闘
何人のお客さんを
イカせれないまま
帰してしまったことか。

でも
誰1人として怒る人はいなかったな。


『いいよ』


って
みんなとっても優しかったし
お客さんに教えてもらった
お客さんの反応見ながら学んだ。

でも
やっぱり
なかかなか難しかったなぁ。