「うーん・・・」
草木は枯れ地面には
無数の石や岩転がっている。
そんな荒れた場所に
二人の少女が立ち止まっていた。
一人は薄茶色の髪の少女で
腕には自分と同じ髪色の同じ髪型の可愛いらしい
女の子の人形を抱き締めている。
もう一人は腰まで
伸びた艶やかな黒髪が
特徴の少女で
薄茶色の髪の少女と
比べやや背が高くて
腰に刀を下げている。
「なかなか見つからないですねお姉ちゃん」
薄茶色の髪の少女は
お気に入りのお人形の
頭を撫でつつ
辺りを軽く見渡し
隣で
少し苛立ちの表情で
知人の情報屋から借りた
小さめのタブレット端末と
睨めっこしている
人物をチラリと横目で見る。
「あぁ.聞いた情報だと
ここら辺にいる筈なんだが・・・」
黒髪の少女は
慣れないタブレットの
操作に苦戦し
思わず小さな溜息を
ついてしまう。
彼女達は小さなビルの
二階で何でも屋を
営んでいる双子の姉妹で
腰くらいまである
黒いロングヘアーの
少女は姉の鳳蘭夏季
戦闘時は腰に掛けてる
紅雨と言う刀で戦う。
夏季と比べやや短い
薄茶色の髪の少女は
双子の妹の鳳蘭葉月
戦闘時は魔術と
彼女が持ち歩いている
魔法人形メイスを使って
主に夏季をフォローして
戦うのだが
状況によっては使い魔の
蛇を媒介にした刀
蛇刀を使って戦う事も出来る
髪フェチなところがあり他人の髪を弄るのが好きらしい
ちなみに夏季の髪の毛も
葉月が手入れしている。
「本当にここなんでしょうか?」
葉月は髪を
耳にかきあげながら
心に思っている疑問を
夏季にぶつけた。
「千里が貸してくれた
この端末の情報が
間違いではなかったら
多分.アイツは
ここら辺にいるはず」
葉月の問いに夏季は
軽く苛立ちでくしゃっと自分の頭を掻いた。
「もしかして・・・
ミストさん私達の動きを察知してどこかに行ってしまったんでしょうか?」
「いや.アイツなら
寧ろ、俺達を待つだろう
戦うのが好きな人間なんだから・・・」
何故?二人は
何もない荒れた地に
タブレット端末片手に
ミストと言う
人物を探しているのかと言うと
事の始まりは今から
数時間前に忍の知り合いが持ってきた
依頼が始まりだった。