誕生日が近づいている。
歳はもう数えないことにしているけど、やっぱり誕生日ってなんか特別な感慨があるもんだよね。
気分が高揚してくるし、バイオリズムも盛り上がってくるし。
だから、ボクは、焼けるような暑さと灼熱の太陽が照りつけるこの季節が大好きなんだ。
天気予報が、記録的な気温の高さや熱中症などへの警告を喧伝すればするほど、ボクの中のワクワクボルテージが高まっていくよ。
半袖と短パンに、サンダルだけで、全身に真夏の炸裂エネルギーを浴びながら、毛穴全開で汗を放出させれば、頭の中から無駄な思考の澱やむらが跡形もなく消え去っていく。
昔、バイクに乗ってた頃は、エアコンのないサウナのようなアパートで蝉の鳴き声が目覚まし時計。
カーテン開けてピーカンの空を確認したら、シャワーで寝汗を流し、バイト先へのサボりの電話を一本と、彼女か悪友へ天国への誘いの電話を一本かける。
タンデムのパートナーが決まったら、クシも入れてないボサボサの髪の上へやおらヘルメットを被せ、部屋を飛び出す。
灼熱の日光を直撃され、火傷しそうに熱いガソリンタンクをまたぎ、愛車のイグニッションにキーを差し込む。
エンジン点火の爆音が鳴り響くと、最高潮に高揚したボクの意識は、次の瞬間には、湘南海岸の白砂のビーチを見下ろす天国の湾岸線を、100キロ超のスピードで走る心地よくもパワフルな風を受けながら、スロットルを絞り続ける自分にパラレルシフトしていた。
あんなに圧倒的に絶頂な幸福感ってなかったよな。
真夏の太陽のエネルギーとバイクのスピードのパワーに自分の自意識がどんどんと遠のいていき、きっとその瞬間、ボクの全身には快楽という化学物質が隅々にまで行き渡り、あのオーガズムに撃ち抜かれるような強烈な多幸感に支配されたんだろうと思う。
さー、誕生日と共に、今年もまた、ボクの最幸の季節が始まる。
灼熱の太陽と、白砂のビーチ、そして、今はバイクを降りたけど、代わりに、オープンカーでも運転しながら、オーストラリアかハワイのビーチを飛ばしに行きたいな。
8月のお盆すぎたら、どっちかへ行こう。
湘南へ飛ばしていた頃の、ボクのタンデムパートナー達のように、トロピカルな国々の海岸線をドライブする仲間を集めることにしよう!
これを読んでくれて、心が❤️❤️❤️したアナタ!
トロピカルな熱と風を全身に浴びに、一緒に行かないかい?
連絡まってるよー!
ボクは、明日から、また、旅に出るけどね!!