こちらもまた、少し前の話になりますが、角田光代さんの
を、読みました。これは、誰にでも起こりうる身近な(?)感情を
テーマに書かれた、7つの物語からなる短編集です。
誰にでも感じうる、身近な感情とは![]()
「憎しみ・憎悪」といったもの
正直、感じの悪い、後味の悪い物語達です…が
なぜか、その時の私には、ぐんぐんと引き込まれていく「何か」が
ありました。友達に薦めてみたところ、全然良くなかった
と
言われ、思い返すと確かに、心理的に追い詰められると言っても
過言では無いほどの、「不の塊
」みたいな話ばかりで…
読んでしばらく経った今となっては、一体、何がどう良かったのか
その時の感情を、すっかり忘れてしまい、フォローも難しいぐらい
なのですが…![]()
自分なりに分析してみたところ、おそらく、これを読んだ時の私は
相当落ちていて、自身でもんもんと抱える「不の塊
」以上に
酷い感情を持つ、登場人物達の、赤裸々な日常話を読むことで
自分はまだ大丈夫だと、救われたのかなという結論に至りました。
誰もに潜みうる「醜い感情」や「汚い部分」を、改めて見直すことで
自身を省みたい方、とことん落ちている時に、救いを求めたい方。
そんな方々に、お勧めの作品です。
さて、そんな角田さんの作品。個人的な意見としては、割と「当たり
はずれ」がはっきりしている様に感じられるのですが、その中でも
私のとっておきのお勧めはこちら![]()
「空中庭園」 ※後から映画にもなりました。
「対岸の彼女」※直木賞受賞作!!
角田さんの作品の優れているところは、登場人物達それぞれの
心理描写が実に見事なこと
それゆえに、今回最初にご紹介
させて頂いた作品の様に、怖さまでもを読者に感じさせてしまう
こともありますが![]()
最近では、すっかり話題の作家である「角田光代」さん。彼女の
作品を、まだ味わったことの無い方は、是非とも「当たり」の方の
作品でお楽しみ下さい![]()
