お立ち寄りいただき、ありがとうございます
家を建てて20年
住んだから感じること
引っ越してからの家族の成長
できごと
などを思い返しながら綴っていきます
私が小学生の頃のことです(どんだけ前やねん)
いとこたちと、大人何人かで海水浴に連れて行ってもらいました
そこは遠浅で真白な砂浜
しばらくみんなで遊んだ後
ひとりで浮き輪にお尻を沈めて浮かんでいました
そろそろ降りようと思い、浮き輪を出たら
あっ、足が届かない
海辺で育った私はいつも母に言われていたことを思い出した
履物を海に落としても取りに行ったらいけないよ
履物はまた買えばいい
でも溺れて死んだらおしまいだから
それで、浮き輪を取りに行かずに岸まで泳ごうと思った
すぐにつかまればよかったのに
泳げない私は浮きも沈みもできないまま
バタバタとあばれているだけ
苦しい
息ができない
どのくらいそうしていたんだろう
しばらくすると楽になってきた
気持ちよくなって、たぶん沈んでいっていたんだろう
うわ~サンゴ礁だ
キレイだな~
魚もいっぱい
なんだか幸せな気分に包まれていた
その時、水着の後ろをつかまれて、現実に戻った
海から上がったら
吐く吐く吐く
とにかく海水を吐いた
苦しい~
タクシーで病院へ
タクシーでも
冷たいレントゲン室を覚えている
寒いよ~
きついよ~
苦しいよ~
5日間の入院
その後今まで生き延びている
大人になってからもあの光景を時々思い出す
サンゴなんてない場所
きっと生死の境目だったんだろうな~
人が死ぬときはもしかしたらあんな感じなのかもしれない
苦しいときを超えたら、楽になるのかもしれない
そう思うと楽になる
身近な人を送った時
自分が苦しいとき
一生懸命に生きて、そして旅立つときは
幸せに包まれるのかもしれない
今の苦しみも救われる時が来る
本当の境目が来る時まで
今を大事にしようと思う