対岸の彼女/角田 光代



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図書館に勤める友人から薦められた本。


“あなたにピッタリだから、是非、読んでみて!”と言われた。




彼女は無類の本好き。


沢山の本の中から一冊を選んでくれたので、読んでみることに。










結婚し、子どもがいる小夜子


独身で起業した葵


性格が全く違う、二人の女性の話。




川の対岸にいるような関係は、


小夜子がパートに出ることから、出会う。




社長である葵の過去(高校時代)を振り返りながら、物語は進みます。




「なぜ私たちは年齢を重ねるのか」 




この言葉が、胸に響きます。





・・・・・・・・。








難しい問題ですねぇ。


女性にとって結婚は一生のこと。




独身者と既婚者が一緒に働くと、必ず弊害が出てくる。


問題が起こる度に、


自分を正当化するため、それぞれの立場の相違を盾にゆがみが生じる。


ゆがみ=誤解、思い込み、決め付け‥ 


・・・わかりますか?




例えば、


自分が結婚し、子どもが産まれたとします。


朝、急に子どもの具合が悪くなりました。


職場にお休みの連絡を入れて、




次の日、どうなるでしょうか?


という話。




独身者と既婚者で対応が違ったりする。




最初は、区別(独身者・既婚者)


後から差別(違う人種ぐらいの悪意)が生じることがある。


怖い~!


物事は、色んな角度から広く見ないといけませんね。




『ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達より、ひとりでいても怖くないと

思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事。 』




これが全てだと思います。






読後に感じたこと




・うわべだけの関係で群れないこと (私が群れないからですね)


・どんな立場・どんな環境になっても本当の友情は続くということ 

 (ありがとう^^)


・本質を見る眼を養うこと (日々、努力します)




彼女がこの本を薦めてくれたのは、そんな理由ではないかと思っています。