- 対岸の彼女/角田 光代
- ¥1,680
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図書館に勤める友人から薦められた本。
“あなたにピッタリだから、是非、読んでみて!”と言われた。
彼女は無類の本好き。
沢山の本の中から一冊を選んでくれたので、読んでみることに。
結婚し、子どもがいる小夜子
独身で起業した葵
性格が全く違う、二人の女性の話。
川の対岸にいるような関係は、
小夜子がパートに出ることから、出会う。
社長である葵の過去(高校時代)を振り返りながら、物語は進みます。
「なぜ私たちは年齢を重ねるのか」
この言葉が、胸に響きます。
・・・・・・・・。
難しい問題ですねぇ。
女性にとって結婚は一生のこと。
独身者と既婚者が一緒に働くと、必ず弊害が出てくる。
問題が起こる度に、
自分を正当化するため、それぞれの立場の相違を盾にゆがみが生じる。
ゆがみ=誤解、思い込み、決め付け‥
・・・わかりますか?
例えば、
自分が結婚し、子どもが産まれたとします。
朝、急に子どもの具合が悪くなりました。
職場にお休みの連絡を入れて、
次の日、どうなるでしょうか?
という話。
独身者と既婚者で対応が違ったりする。
最初は、区別(独身者・既婚者)
後から差別(違う人種ぐらいの悪意)が生じることがある。
怖い~!
物事は、色んな角度から広く見ないといけませんね。
『ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達より、ひとりでいても怖くないと
思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事。 』
これが全てだと思います。
読後に感じたこと
・うわべだけの関係で群れないこと (私が群れないからですね)
・どんな立場・どんな環境になっても本当の友情は続くということ
(ありがとう^^)
・本質を見る眼を養うこと (日々、努力します)
彼女がこの本を薦めてくれたのは、そんな理由ではないかと思っています。