- 台所のおと/幸田 文
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- 幸田文(こうだあや)は、幸田露伴の次女です。
- 6歳で母を失い、ついで姉、弟も失います。
- 24歳で清酒問屋へ嫁ぎ、十年後に離婚。
- 娘を連れ、晩年の露伴の元へ帰る・・・
波乱万丈の人生です。
露伴の死後、本格的に作家の道へ。
父への想いを綴った作品は、面白いです。
幸田露伴は、非常に硬い表現が多く難しい文章なので、
気難しい人かと思いましたが、
普段の生活は少し違うようです。
娘の視点から見る露伴は、厳しい躾の鬼であったようで。
ですが、時に優しい眼差しを向けることあり、
そのギャップに驚かされます。
台所のおと
色々な“台所の音”についての思いが綴られています。
女性ならではの細やかな表現力は、癒されます。
お父様(露伴)について書かれている所は、笑えます・・。
“こんな人がいたのか!”
今では考えられない実直で江戸っ子気質。素敵です。
何気ない“音”を書く幸田文
着眼点が良いです。
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