凡て歌は天地神明の聖慮を和げ、万有に陽気を与へ、神人の心魂を照り明かす言霊の精華なり。ゆゑに常世彦もこれに向つて憤怒を発し、叱責するの余地無かりしなり。
(霊界物語)
出口王仁三郎の霊界物語を始めとするたくさんの書物には五七調の和歌がそれこそ山のように登場し、日常生活でも大量の和歌を詠んでいた記録が残っています。
歌に関して出口王仁三郎は霊界物語で昔の神人は歌を以てして会議や意思疎通に行っていたと述べていますので、興味がおありの方は是非原文を読んでみて下さい。
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第4巻 > 第3篇 正邪混交 > 第16章 善言美辞
現代では会議・議論などで歌を以てお互いの言い分を述べるというのはちょっと考えられませんが、ホツマツタヱはすべて五七調の歌になっていますし、私の守護神様も歌を以て私に意思疎通を図ることがあります。
私自身もたまに歌を作りますが、「歌は天地神明の聖慮を和げ、万有に陽気を与へ、神人の心魂を照り明かす」というのは物語上のちょっと大げさな表現に思えるもののやはりこういった側面を感じることがあります。
現実問題として歌を作って神様に捧げれば神様はお喜びになりますし、願い事をする際も歌を作った方が効能があります。
歌が好きがどうかは神様によりけりなのかもしれませんが、少なくとも日本国における私個人の経験において述べるなら神様は歌をお喜びになると感じています。
多分出口王仁三郎の言うとおり、昔はみんなそうだったのかもしれません。7世紀後半から8世紀後半の歌を集めた万葉集なんてものもありますし、日本人は多分それより遥か昔から歌を詠んできたはずです。
素戔嗚尊の出雲八重垣の歌も古事記に登場しますし、それ以外にも古事記には崇神天皇の段を始めとしてたくさんの歌が登場します。
何か特別な原理があるのか、それとも単に神様は単純な言葉の羅列よりも風雅な歌を喜ばれるのかわかりませんが、たしかに歌には特別の効能があると感じています。