前回の続きです。

 

 

天の天照皇大神様は更なり、天の大神様、地の天照大神様、天照皇太神様、月の神様、特に篤く祀り呉れよ

(ひふみ神示)

 

前回は恐れ多くも私の知っている限り天照皇大神様と天照大御神様の違いを書かせて頂きましたが、今度はひふみ神示に出てくる「月の神様」について考えてみます。

 

まず

天の天照皇大神様または天の大神様=天照皇大神様

地の天照大神様=天照大御神様

天照皇太神様=天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊様?

という話を出口王仁三郎の裁判口述記録+推測を元に述べてみました。

 

 

これについて出てくるキーワードとして「月の神様」と「撞の神様」という発音は同じですが、違う神様?なのかと思う神様が登場します。

 

ミロク様が月の大神様。

ひふみ神示 ウメの巻 第二十帖~


原文は数字や記号で暗号のように書かれているとのことなので、多分ひふみ神示の「ミロク様が月の大神様」の月は原文に月と漢字で書かれていない可能性があります。

ともあれミロク様=月の神様と述べています。

 

 

これは前回からの引用ですが、

(中略)同大神(天之御中主神)の御精霊体の完備せるを天照皇大神、撞の大神と称ヘ天照皇大神、伊邪那岐尊、伊邪那美尊は三神即一神にして之を撞の大神、みろくの大神、天の御三体の大神又は天の御先祖と称ふ撞の大神は国常立尊を大地球の先祖として大地の修理固成を命じ給ひたるを以て…

として出口王仁三郎はミロク様=撞の大神と述べています。

 

ということはミロク様=月の神様=撞の大神ということになり、さらにはミロク様=天照皇大神様ということになりますので、下記のように天照皇大神様が重複することになってしまいます。

 

 

今の臣民に判る様に申すならば御三体の大神様とは、天之御中主神様(あめのみなかぬしのかみさま)、高皇産霊神様(たかみむすびのかみさま)、神皇産霊神様(かみむすびのかみさま)、伊邪那岐神様(いざなぎのかみさま)、伊邪那美神様(いざなみのかみさま)、つきさかきむかつひめの神様で御座るぞ。

ひふみ神示 水の巻 第10帖

 

またひふみ神示では幽の幽の御三体の大神として造化三神、幽の顕の御三体の大神として伊邪那岐神様、伊邪那美神様、つきさかきむかつひめの神様と書かれています。

 

この文脈だとつきさかきむかつひめの神様は前述の出口王仁三郎の文章とも対応すると「天照皇大神、伊邪那岐尊、伊邪那美尊は三神即一神にして之を撞の大神」となりますので、つきさかきむかつひめの神様(撞榊厳魂天疎向津姫神)=天照皇大神ということになります。

 

撞榊厳魂天疎向津姫神(撞の大神)=天照皇大神=みろく大神様と読み取れる箇所はほかにもたくさん存在します。

 

しかしそうなると下記のようになってしまいます。

 

 

天の天照皇大神様または天の大神様=天照皇大神様

地の天照大神様=天照大御神様

天照皇太神様=天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊様?

月の神様=天照皇大神様?

 

 

わざわざ別の神名を使っているので別の神様ではないのか?と思うということと、色々な文献を漁っていると「月の神様」と「撞の神様」は違う神様として扱われているような文章を見つけることもあります。

 

3度まで天照の神名を冠する神様が登場し、さらに4度目の月の神様までも天照様となると、月の神様はどういう神格の天照様なのかがよくわかりませんし、最初に天の大神様として天照皇大神様の神名が書かれているのに、わざわざ最後にまた月の神様とぼかして天照皇大神様の御神名を書くのも辻褄が合わないように思えます。

 

神様の世界では分御魂は当たり前のようにありますので、ひょっとしたらすべて別の神格を持つ天照様ということもありえますが、暫定としては「月の神様」と「撞の神様」は別の神様と考えるべきであり、月の神様は月読様、素戔嗚尊様、伊弉冉様を想定したいと思います。

 

 

次の岩戸しめは素盞鳴命に総ての罪をきせてネの国に追ひやった時であるぞ、素盞鳴命は天下を治しめす御役の神であるぞ。天ヶ下は重きもののつもりて固まりたものであるからツミと見へるのであって、よろづの天の神々が積もる(と言ふ)ツミ(積)をよく理解せずして罪神と誤って了ったので、これが正しく岩戸しめであったぞ、命をアラブル神なりと申して伝へてゐるなれど、アラブル神とは粗暴な神ではないぞ、あばれ廻り、こわし廻る神ではないぞ、アラフル(現生る)神であるぞ、天ヶ下、大国土を守り育て給う神であるぞ、取違ひしてゐて申しわけあるまいがな。

 

 

ひふみ神示では素戔嗚尊様はかなり何度も登場する御神名で、記紀では悪神のように書かれたり英雄神のように書かれたりしていますが、払い清めの尊い神様として強調されています。

 

出口王仁三郎は月読の神様は素戔嗚尊様の別の活動の姿と述べていますが、普通似考えるなら天照皇大神様の弟神である素戔嗚尊様を月の神様と考えるのが妥当かと思えます。

 

 

 

天の天照皇大神様または天の大神様=天照皇大神様

地の天照大神様=天照大御神様

天照皇太神様=天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊様?

月の神様=素戔嗚大神様?

 

 

この御神名に並べるのは素戔嗚大神様が最も適切かと思いますが、完全に私の直感であり、本当のところはわかりません。

 

月の神様は伊弉冉様なのかしれませんし、天照様の別の神格で4つとも天照様であるという可能性もあります。