前回までのあらすじ
いい大人なのに現金がなかったため、せっかくの鎌倉デートだったのにしょんぼりデートしかできなかったkorori
お金がないと…心もわびしくなりますね…
デートから帰宅後、仲人さんにどう報告しようかと悩んでいたら、先に電話がかかって来てしまいました
「kororiさん!先方が大変今日は楽しかったということでぜひkororiさんと真剣交際に入りたいと言っていますがkororiさんはどうでしたか?」
えっ…!?真剣交際!?
ひとまず正直に今日あった出来事を報告しました
私がお財布を忘れてしまったのが原因だけど、私は現金がなくて一日中やりたかったことを我慢していたのであまり楽しくなかったこと…
七福神めぐりも、行く前はあんなにキュートさんも興味を持ってくれて楽しそうにやってみたいと言ってくれていたのだから私が出来なくてもせっかくだし代わりに集めてくれてもよかったのに、それどころかお賽銭もしないで寺社を回るのはなんだか私の価値観と合わないかな…ということ…
仲人さんは話をじっと聞いてくれて、確かにお金の貸し借りはいけないけど、事情が事情だったし、彼が思いやってくれたらよかったですよね…と言ってくれました
そう、規則だからお金の貸し借りはしちゃいけない…
だけど少なくとも結婚を前提に会っている相手のピンチに機転がきかず、自分だけはとても楽しく過ごせたというキュートさん…
明らかにしょんぼりしてた私に気づかなかったキュートさん…
私の仲人さんは、相手仲人さんからの今日のデートのお礼の電話をもらった際、この縁談には彼の母がとても乗り気らしいことや、彼母が前のめって外商さんを通じて婚約指輪を探し始めちゃってるらしい話を聞いたので、よっぽど今日のデートがうまく行ったのだと思ったらしく、実情を聞いて驚いていました
どうもこの彼母が相当な資産家らしく、長男夫婦とうまくいかなかった分、次男であるキュートさんの結婚に期待をかけていて、財産を譲りたいとも考えているらしいこともこそっと聞いてしまいました…
そんなドラマみたいな話が一発目から出てくるなんて、結婚相談所ってやばいな…!
仲人さんが遠回しに、私が今日思っていたことをキュートさんの仲人さんに伝えてくれたようで、その後謝罪のメールが来ました
「今日は気が利かず不安な思いをさせてしまいすみませんでした、今度からはなんでも頼ってくださいね」
「優しいkororiさんが好きです」
…私が「お財布忘れちゃったので、今度返すので今日はお支払いお願いしてもいいですか!?」と可愛く頼めば、キュートさんはニコニコと「いいですよ」と払ってくれたんだと思います
私が、言えたらよかっただけのことなんだよなあ…
でも、そんな恥ずかしいこと言えないし言いたくない〜〜〜!!!
はあ…私は可愛げがないな…
全てにおいて受け身で、だいぶ大切に育てられたお坊ちゃんの雰囲気のキュートさんと何やら発言力の強い資産家の母…
きっとあのパリッとアイロンがしっかり当てられたシャツも、彼母が用意してくれたものだったんだろうな…
相談所婚活始めたばかりの私には世界や価値観が違いすぎて荷が重すぎました…
丁重にキュートさんにお礼のメールを送り、交際を終了させていただきました