今回はキツネのシルバーリング(と真鍮リング)の製作工程です。


完成品はこちら↓

身につけると指に寄り添うように

置いて飾ると丸まって休んでいるように

というコンセプトでデザインしました。


いくつか同時進行で作っていますが、今回のキツネリングに使ったのは右上のチューブWaxです。


ざっくりと形を彫り出します。


少し尻尾が下がっている方が指輪として綺麗な気がしたので、尻尾の先端下側にWaxを盛り足しました。

まだまだ彫れそうです。


道具をリューターに持ち替えまして、より細かく、筋肉や毛並みを意識しながら詰めて行きます。


一旦ここで寝かせます。

私は一晩くらい置いた方が粗が見つけやすくなります。


数日後、よく観察。

顔の造作と尻尾がもう少し彫れそうでしたので、調整しました。

表面を磨いて、Wax原型は完成です。






そしてシルバー925で鋳造したのがこちら。

シルバー925の925とはシルバーの割合の数値で、

1000分の925が銀 1000分の75が他の金属(割金)という意味です。

シルバー925はシルバーアクセサリーでよく使われ、スターリングシルバーとも呼ばれます。


こちらは真鍮製。

研磨したてはやや色が薄いので、後ほど少し焼いてキツネ色にします。

余談ですが、キツネアクセサリーを焼いていると家族が「お菓子作ってるの?」と目を輝かせるのでちょっと申し訳ない気分になります。


ここから湯口(金属の注ぎ口)を切ったり、磨いたり、シルバーの方は燻したり金メッキを掛けたりします。

真鍮の方は塗装を施します。


銀も真鍮も変色しやすい金属なので、私はどちらにも変色防止のコート剤を使用し、仕上げます。

恒久的なものではありませんが、この作業をすると輝きが長続きします。


完成です。

なんとなく満足気な、穏やかな表情に彫れたと思います。

金色の毛並みは18金の部分メッキで表現していますが、こちらも良い感じに仕上がったと思います。






あまり目立たないところですが前脚裏の肉球もしっかり彫刻&燻して表現しております。


お付き合い頂きありがとうございました!


こちらのキツネリングを含むキツネ作品を

ハイカラ雑貨店ナツメヒロさん(神奈川県東林間)

にて開催中の

キツネのジョヌと小さな雑貨店」(4月20日〜5月19日)

というイベントで販売して頂いてます。

宜しければ遊びにいらしてください。


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https://natsumehiro-info.blogspot.com/2024/01/kitune2024.html?m=1


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