店の中で花魁たちから接待される紀文。


麻呂「ねぇ、僕たちもそっち行ってもいい?」

紀文「おう、かまわねぇよ」


麻呂の名前を聞く。

紀文「吉原に来るまでなにをしてたんだ?」

麻呂「わかんない。あんまり覚えてないんだ」

紀文「でも『麻呂』って公家みたいな名前だな」


紀文は紀州のみかん商人。

昨年、江戸でみかんが不作だった時には帆掛け舟でみかんを売りに来てひと儲け。

帰ってからは江戸で買ったさけを売って儲けた。


玉龍「でも、あの荒波でよく来ましたね」

紀文「そういうバクチ的な生き方が性にあってるんでね」


うなじを強調したりしてアプローチする御釜。


紀文「あれは何だ?」

綱丸「あぁ、おかまの御釜さんだよ」


紀文への御釜の積極的アプローチによって逃げ出す紀文。

それを追いかけていく綱丸。


走っていき、ようやく追いつく綱丸。


紀文「なんだ、さっきのバケモンは…」

綱丸「あぁ、御釜さん?」

紀文「なぁ、名前は何といったっけ?」

綱丸「あ、綱丸です。みんなまとめて綱って呼んでます」

紀文「それはお前の名前だろ?そうじゃなくて、あの綺麗な…」

綱丸「あぁ、玉龍姉さん?店の一番人気なんだよ。だからお金も高くって」

紀文「金の心配はいらねぇよ」


懐から何枚もの小判を出す紀文。

自由な紀文ともっと話したい綱丸は話題を一生懸命考える。


ハカセから勉強を教えてもらってること、紀文の居た紀州はどこにあるのかを尋ねる。


綱丸「ねぇ、最近吉原に黒くてすばしっこい人がいるけど、あれはなんなの?」


紀文「…?…それは忍びか…?幕府が吉原を狙っているっていと聞いたことはあるが……なぁ、その話は誰かにしたことあるか?」

綱丸「ううん」

紀文「じゃあ、誰にも言うなよ。あんま首突っ込まない方がいい。俺らが太刀打ちしたってしょうがないよ」

綱丸「ねぇ、紀文兄ぃはいつまでいるの?」

紀文「そうだなぁ、しばらくはいるかなぁ。帰りは材木でひと儲けしたいからな」

綱丸「すごい!本当になんでもするんだね!!」


勉強のため、紅華屋に戻る綱丸。


入れ替わるように兆冶が現れる。


兆冶「さっきの刀さばき…本当にただのみかん商人か?」

紀文「昔っから強かっただけだよ…それより、ただの太鼓持ちといえども店の実権を握ってんのはあんただろ?なんであの2人に勉強を教える必要があるんだ?」


紅華屋で本を持って座っている綱丸と麻呂。

頬杖をつきながらぼーっとする綱丸。


ハカセ「お前ら全然進んでないよー?まだレッスン1しか行ってないもん。」


四字熟語の勉強

『弱肉強食』

麻呂「すごく食べるけど、肉は食べられない人!」

綱丸「…弱い奴を強いものが倒して、それがいい感じに成り立ってるってこと」

麻呂「すげー!視線そらしながら言うのがかっこいいー!!」


『四面楚歌』

麻呂「しめんそか…しめんそか…珍しくて綺麗な花!」

綱丸「…周りが敵だらけ」


あと、もう一つ四字熟語が出て、それだけは完璧に答えられた麻呂。


麻呂「ねぇハカセ。ハカセも答えてよ。『一石二鳥』ってどんな意味?」

ハカセ「今答えることじゃありません!」


ハカセ「なんだ、綱。ボーっとして」

麻呂「綱は紀文兄ぃに夢中なんだよ」

ハカセ「は!?まさかお前コレ(ゲイのポーズ)か?」

綱丸「違うよ!憧れてんの」


麻呂の成長が著しい。

ハカセ「なんでそんなデカくなるの。気持ち悪い」

麻呂「体のことそんな言うのいけないんだよー」


走れば縮むと言い、走らせに行かせるハカセ。

ハカセと麻呂が出ていき、兆冶が呼ぶ声ではけていく綱丸。


提灯をもって店の前で勧誘をする旦那。

一人の侍にかまっている隙を見計らい、一人の男が紅華屋に忍び込む。


玉龍の襖の前に来る忍び込んできた男。

男「俺だ」


その声を聞いて部屋から出てくる玉龍。

そして、仕事終わりに落ち合う約束をする。


兆冶が玉龍を探す声を聞きつけ、男は出ていく。


兆冶「紀文様がいらっしゃいました。」

玉龍「また?毎日よく来ること」

兆冶「あの…仕事が終わった後は…」

玉龍「!終わった後は何をしたっていいだろう!?」

兆冶「あ、すいません…ただ、今日の玉龍姉さんは体調が良くないようでしたから。ハカセから薬をもらってきました。」


そう言って薬を渡す兆冶。


玉龍「…どうして、私に熱があることが分かった?」

兆冶「太鼓持ちですから。いつもそばに居るのでわかりますよ」


兆冶はそのまま歩いて行く。

兆冶が居なくなり、一人になった玉龍はしばらく薬を眺めあと、複雑な顔をして薬を床に叩きつける。


紀文のいる部屋に入る兆冶。

少し遅れて入ってくる紀文。


そして、毎日来ているが、玉龍に気を引かせるにはどうしたらいいのかを相談する紀文。


紀文「悪いな、こんなこと相談して。お前も玉龍のことが好きなのにな」

兆冶「何言ってんですか?私は太鼓持ちですよ?」



兆冶「贈り物がしたいってことですよね。それなら大福がいいですよ」

紀文「大福?そんなんでいいのか?」

兆冶「あぁ見えて甘いのが好きなんですよ。鼻の上に白い粉つけながら食べちゃって。それに、冷たく見えるところもありますが、実は熱いところもあって…」


と、嬉しそうに玉龍のことを話す兆冶。


兆冶「あ、大福あるんで持ってきますよ」


兆冶が大福を取りに行って居なくなった隙に御釜さんが入ってくる。


御釜「あちきはお前さんのことタイプでありんす」

紀文「俺は別に…」

御釜「冷たいでありんすな。冷たくするっていうスタンスでありんすか?」

紀文「スタンスって何(笑)」

御釜「冷たくするっていうスタンスをとっているでスタンスでありんすか?」

紀文「だいぶスタンスを上手に取り込んでるけどスタンスって何?」

御釜「あちきもわからないスタンスでありんす」


隙を見て紀文に抱きつき、寝技に持っていく御釜。


しばらくして戻ってくる兆冶。


兆冶「…あ。大福忘れた」

紀文「おい!助けてくれ!!」


大福をとりにまたはける兆冶。

また、しばらく寝技をかけられ続ける紀文。


再び帰ってきて寝技をしている御釜の上を踏んで歩く兆冶。


自然と離れる2人。


御釜「なんか踏まれたでありんす!」

紀文「…頼むから1回で大福を持ってきてくれ…」


旦那「お前、勝手に何をしてんだ!」

御釜にドロップキックをする旦那。

それに便乗してドロップキックを決める兆冶。


玉龍が部屋に入ってくる。


そこへゲスト・幕府の浅越様が来る。


浅越「いつも私がここに来る時にはある遊びをしているんだ」


ということで大喜利コーナー!


ハイテンションでガッツポーズをしまくる浅越ゴエ。

こんなゴエ、観たことない(笑)


お題は

『この大名行列なんか変。何?』と『思わずププッと笑ってしまった年貢とは?』の2つ。


参加者はその場にいるMC兆冶、紀文、玉龍、浅越、旦那、御釜(左から)


まさかの中野さん参戦。

『思わず~』での回答、「くまだまさしの芸」は面白かったなぁー

また、重岡の字が上手いってのと、生で大喜利って観たの初めてだったから芸人さんの瞬発力にびっくり。

やっぱプロだよ。彼ら。


兆冶「あ。浅越様の部屋の準備が整いました」

浅越「じゃあ、今日はみんな呼んじゃおうかなぁー♪」