川越style「ウェスタ川越 KOEDOお笑いグランプリ vol.3 決勝大会」2017年10月 | 「小江戸川越STYLE」

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ついに最後の舞台を迎える。
今年のお笑いグランプリの頂点に立つのは誰なのか。。。
ウェスタ川越の大ホールには、お笑い界に風雲急を告げる大会そのものを表しているかのような、台風接近の緊迫感が漂う中、多数の観客が押し寄せていた。

予選会から引き続き贔屓の出演者の応援に駆け付けた観客も多数いて、また、予選会を見たからには決勝大会の舞台まで見届けたいという人、予選会の模様が伝わり決勝大会の会場へ駆けつけた人など、出演者たちの最後の雄姿と川越ドリームを掴むその現場を見届けようとホールに詰めかけていました。

今年で三回目を迎えるお笑いの大会。回を重ねて、レベルが年々上がり、高次元の熾烈な闘いになると同時に注目のイベントになってきている。

ここからスターダムにのし上がり、世界へ羽ばたいていくために。

2017年10月21日、最後の難関であり輝く舞台が待ち構えていた。
その名も・・・「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3 決勝大会」。

 

決勝大会の舞台はなんとウェスタ川越の大ホール。

開場前から長蛇の列ができ、時間と共に客席が埋まっていく。入場時に予選通過者が書かれた用紙が渡され、食い入るように見つけめ、一体誰が優勝するのか、誰が一番面白いのか、あちこちから囁き合っているのが聞こえてくる。今か今かと待ちきれない期待感がホール全体を包み込んでいました。

予選会から始まった壮大なKOEDOお笑いグランプのストーリー。

この決勝大会の舞台に立つための予選会が、2017年9月10日ウェスタ川越で行われていました。

KOEDOお笑いグランプリは・・・

『漫才、コント、落語、モノマネ、歌ネタ……。
面白ければなんでも誰でもOK!中高生もシニアも実力試し、運試し!
参加者は芸能プロデューサーなどプロからのコメントをもらうことができます。
決勝大会の舞台はウェスタ川越の大ホール。
あなたもプロのお笑い芸人と同じステージに立ちませんか?
三代目王者の栄光を手にするのはあなたかもしれない?!
中高生部門を新設しました!
決勝大会優勝者にはテレ玉「マチコミ」に出演、10万円の商品券進呈!(準優勝者には3万円の商品券進呈。3位入賞者には1万円の商品券進呈)』
●応募資格
①日本在住の個人もしくは2~5名のグループ。全員中学生以上であること。
②アマチュアに限る。(芸能プロダクション等に所属・預かりは不可。養成所は可)
③予選突破の場合、10/21(土)の決勝大会に必ず出演できること。
④3分以内のネタを1つ用意してくること。(3分15秒を超えると審査から除外となります)

 

 

 

 

 

(「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3 予選会」2017年9月10日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12310101275.html
渾身のネタを披露する予選会の32組の出演者たち。

いや、ネタを披露なんて気取った表現では伝わらない、出場者たちの全身から放たれる、「グランプリを獲りたい」、「売れたい」、「ここからのし上がってやる」という熱いハングリー精神、野望が会場の気温を高めているようだった。

厳正に審査する審査員、それを見守る観客、今年のお笑いグランプリはもうこの時から始まっていて、芸人たちと観客双方が織り成す大きなうねりが会場を包み込んでいた。
そして選ばれた予選会通過者10組。選ばれし精鋭たち。


・トゥルットゥー
・金城と小林
・リキッドマン
・テキーラサンライズ
・根本ろ過
・ロットX
・アントシャーブラ
・クラピション
・ダブルアイランド
・リバプール
決勝大会の出場順は予選会の直後のくじで上記の通り既に決められていた。

予選会トップは、根本ろ過さん。根本ろ過さんがそのまま決勝大会でも頂点に立つ順当なストーリーになるのか、いやいや、次こそは頂点に立つと気合を入れなおすあとの9組たちは、それを許さないだろう。

予選会では満足のネタを披露できた芸人もいただろうし、不本意な舞台になって悔しい思いに駆られた芸人もいたでしょう。しかし、いずれにせよ無事に予選会を通過し、ここに残った。

決勝の舞台に残ることが最大の成果。

予選会の順位はあくまで予選会、ここでリセットされ、決勝大会の舞台で一番に立った者が、第三代グランプリになるのだ。

「最後の舞台で自分たちが輝けばいい」
どの顔にも、決勝大会で頂点に立ってやる!という並々ならぬ熱情が表われ、虎視眈々と次の舞台へ照準を定めるのだった。


予選会を見事通過した10組の出演者たちは、すぐさま気持ちを切り替え、一ヶ月後の決勝大会に向けて再び稽古の日々に没頭していった。
兜の緒を締めなおし、それぞれの思いを胸に、最終ステージ決勝大会に挑もうとしていた。

 

この大会が注目されるようになったのは、歴代のチャンピオンがメジャーデビューしていることからステイタスが上がったが言えるだろう。

お笑いグランプリとしての価値が向上し、これからプロになるべく切磋琢磨する若手お笑い芸人の出世の登竜門のようになってきている。
昨年2016年「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.2 決勝大会」でグランプリに輝いた「ステレオパンダ」さんは、2017年に「キャスティング・マネージメント事務所」に所属が決まり、目覚ましい活躍を見せている。

(2017年9月の予選会にゲスト出演した「ステレオパンダ」さん)

 

約一ヶ月後に控えた決勝大会に向けて、それぞれの出演者がまた稽古の日々に明け暮れていく出演者たち。
あの決勝大会で頂点に立てば、何かが変わるかもしれない・・いや、それは明確に人生と言っていいかもしれなかった。

「ステレオパンダ」さんは、昨年グランプリを獲って人生が変わった、と壇上で口にした言葉は、他の出演者たちもしかと聞いている。
お笑いの大会であり、人生をかけた闘いが、いよいよ始まろうとしていた。
一体、誰の頭上に、第三代お笑いグランプリの栄冠は輝くのか。。。
川越を舞台にしたお笑いグランプリは、ついに最後のステージを残すのみとなりました。

2017年10月21日(土)「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3 決勝大会」

開場14:00 開演14:30
会場 :ウェスタ川越 大ホール(川越市新宿町1丁目17-17)

http://www.westa-kawagoe.jp/
出演・司会:千葉チューセッツ
特別ゲスト・審査:青空球児・好児
審査員:鈴木崇広(テレ玉アナウンサー)、観客の皆さま、ほか
ゲスト:こうチャンネル(27年度優勝)、ステレオパンダ(28年度優勝)
『笑利の女神は誰に微笑む?
刮目せよ、川越決戦
決勝大会では観客投票で審査に参加できます!』
■入場無料(全席自由・要整理券) 

「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3【決勝大会】」
http://www.westa-kawagoe.jp/event/detail.html?id=793

今年の決勝大会はなんと無料で観覧でき、観客も投票により審査に加わるシステムになっていることで、早くから話題になっていた第三回大会。自分が面白いと思った出演者のネタに一票を投じる。観客もグランプリを決めるプロセスに携わる参加型グランプリになって盛り上がること必至だった。この方式により、グランプリに輝くためには、どれだけ客席を笑かせるのかという熾烈な現実でありながら厳正な審査に近くなり、満場一致感が出てくるはず。観客にとっては、より自分たちがこの芸人を育てたと感覚を持つことができ、芸人たちがのし上がっていくサクセスストーリーを見守ることができる。
また、観客も単にお笑いLIVEを楽しむのとは違う緊張感を持ち、出場者を応援するという視点以外のネタを冷静な目で見るという、

 

決勝大会の舞台はウェスタ川越大ホール。

予選会のリハーサル室(小ホール)も大きな会場でしたが、大ホールとなると桁が違うスケール感。出場者たちも圧倒されていただろう。。。

大ホールといえば、超メジャー芸人たちが登場するお笑いイベントも開催されている地であり、川越のお笑いの聖地である。ここが、これから世界に羽ばたく若手芸人たちの出世の舞台となっていくはず。

決勝大会の熱戦の舞台を見届けようと、大雨の中多数の観客がホールを埋めました。

 

 

14時半の開演の幕が上がると、予選会から引き続きMCを務める「千葉マサチューセッツ」の二人が颯爽と現れる。ちなみに、千葉マサチューセッツの伊藤さんは川越市出身、まずは客席に問いかけ、終わったばかりの川越まつりなどの地元トークを繰り広げて場を和ませる。おそらく、出場者も観客もどちらも緊張に身を固めているだろう、二人の軽快なトークがアイスブレイクになっていました。

二人が客席に「前回の予選会にも来ていた人?」と問うと、場内のあちこちから多くの手が挙がり、予選会-決勝大会と追い続けている観客が意外にも多いことが分かる。観客もここまで一緒に闘っている気持ちなのだ。

まずは、主催者であるウェスタ川越柏瀬館長が開会の挨拶を行う。

 

「世界に羽ばたくような人材を発掘できればと思っています。台風を吹き飛ばすくらい笑って楽しんで頂ければ思います」。

 

「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3 決勝大会」。

厳正な審査を行う審査員は、客席後方に陣取る8人。審査員たちもこのグランプリには並々ならぬ気持ちで臨んでいた。

・青空球児・好児(お笑い芸人)

1965年にコンビ結成。コンビ歴は実に半世紀を超す東京漫才界のレジェンド。かつて川越市民会館では何度も登場している二人です。

・鈴木崇広(テレビアナウンサー)

株式会社テレビ埼玉のアナウンサーで、現在は夕方の情報生番組「マチコミ」を担当。

・加藤敏男(テレビプロデューサー)

日本テレビ「お笑いスター誕生!!」を企画・立案するなど民放各局で多数のバラエティー番組を制作。現在は、テレビ朝日の情報番組「スーパーJチャンネル」などをプロデュース。

・川口浩也(テレビプロデューサー)

日本テレビ「恋のから騒ぎ」をはじめ、数多くのバラエティー番組を制作、現在は日本テレビ「踊る!さんま御殿!!」などをプロデュース。

・高山和久(演芸評論家)

夕刊フジなどで長年にわたり演芸について原稿を執筆している。

・布目英一(演芸プロデューサー)

園芸専門劇場「横浜にぎわい座」などで数多くの企画を制作。

・柏瀬明彦

ウェスタ川越館長

 

お笑いグランプリ決勝大会の審査方法は、審査員は10点満点で出演者のネタを採点。

観客は入場時に渡された投票用紙に、「一番面白かった」組に丸を付けてもらう。観客の投票が一番多かった組には、審査員の採点とは別に5点が加算される。

審査員の採点+観客の投票の得点の合計が一番多かった組が優勝となる。

観客の5点というのが重要な意味を持つはずでした。
出演者のスタイルは、漫才とコントに大別された。

決勝大会のネタは、予選会とは違うものを用意した出演者がほとんどで、これで勝負を決める!という勝負ネタで臨んでいました。

それに決勝大会の難しさは、出演者はこれほど広いホールでネタを見せたことはないはずで、ホールという特有の客席までの距離感、声の響き方など考慮しないといけない部分が多々あり、この中で観客を沸かせなければならない。

ネタの内容を考えるのはもちろん、この環境に適合してネタを見せることを考えることが求められた。

それに出場順もやはり影響がないとは言えない。千葉マサチューセッツの二人が場を和ませても所謂「前説」というものがなく、場が温まっていない状態でいきなりネタ見せが始まるという形式。

前半に登場する出演者には審査員も観客もまだ探り探りのところがある。しかし前半でインパクトを残せば印象に残る・・・いや、中盤が一番記憶に残る、後半の方がいい・・・こればかりは結論の出ない議論になりそうだった。自分が引き当てた順位を信じるしかなかった。

いろんな複合的な要素の中で行われる、お笑いグランプリという大会。

 

いよいよ、決戦の幕が上がる。

KOEDOお笑いグランプリ決勝大会、3部制で前半3組が登場。それぞれの部が終わるごとに審査員に感想を求め、出演者に厳しくも温かいアドバイスが送られました。その話しは、登場したばかりの出演者への激励であり、これから登場する出演者の緊張をほぐすようでもありました。

 

・トゥルットゥー

 


・金城と小林

 


・リキッドマン

 

 

 

続いて、中盤の3組が登場。
・テキーラサンライズ

 


・根本ろ過

 


・ロットX

 

 

最後に後半の4組が登場しました。
・アントシャーブラ

 


・クラピション

 


・ダブルアイランド

 


・リバプール

 

 

 

全ての出演者のネタ見せが終わった。。。最後の舞台をやり切った出演者たち。

人事を尽くして天命を待つ。あとは、結果発表を待つばかりだった。

ここで審査員は別室にて協議に入り、同時に場内の観客が「一番面白かった」組に丸を付けて投票する。即答的にすぐに丸を付けた人、悩みに悩んでこの組と丸を付けた人、それぞれの一票があった。

審査の結果が決まるまでの間、スペシャルゲスト3組が登場して沸かせました。

一組目は2015年KOEDO お笑いグランプリ初代チャンピオン「こうチャンネル」さん 、二組目は2016年二代目チャンピオン「ステレオパンダ」さん、三組目は今まで審査員席にいたレジェンド、「青空球児・好児」さんが舞台に上がりました。

 

 

 


 

大会から一転した空気感で、スペシャルゲストのネタに爆笑の渦が巻き起こる大ホール内。

束の間、楽しんだあとは再びホール内に緊張が走る。

MCの千葉マサチューセッツの二人が、審査の結果が決まったと告げる。審査員たちがステージに上がり、いよいよ・・・審査結果発表の時間となりました。

まずはウェスタ川越柏瀬館長より、観客の投票が一番多かった組が発表されます。

「観客投票第一位は・・・リバプールです!!」

客席から、おお!と拍手が沸き起こる。観客が決めた第一位だけあって納得の拍手のようだった。

リバプールには採点に5点が加算されて優位に立った。

そして、それを含めた審査員の採点の合計により、最終的な順位が決まる。第三位が発表されました。
「第三位は・・・ダブルアイランドです!!」

 

続いて第二位の発表。

「第二位は・・・テキーラサンライズです!!」

 

最後に残されたのは、グランプリの発表。

ホール内の緊張がさらに高まっていく。一体誰がグランプリに輝くのか。。。

「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3、栄えあるグランプリは・・・リバプールです!!」


観客投票第一位のリバプールさんが、審査員の得点を含めて第一位という貫禄の勝利。

出場順最後でグランプリというのも実力の為せるものだったのかもしれません。
ウェスタ川越の大ホールには、リバプールさんのグランプリに、満場一致感の拍手がいつまでも鳴り響いていました。


「ウェスタ川越 KOEDO お笑いグランプリ vol.3」
<優勝>「リバプール」
<準優勝>「テキーラサンライズ」
<第3位>「ダブルアイランド」
リバプールさんはテレビ埼玉の夕方の番組「マチコミ」に出演が決定。

こうして、第三回大会の幕は無事に閉じたのでした。

 

「KOEDO お笑いグランプリ」の物語は、あるいは決勝大会の舞台は輝ける氷山の一角かもしれない、煌めく最後の舞台に立てるのはほんの一握りの出演者のみで、そこだけでKOEDO お笑いグランプリと言うのは早計だったとやはり思った。

あの舞台を目指した若手お笑い芸人たちの一人一人の物語を集めたら途方もない壮大なストーリーになり、それを全部ひっくるめて、KOEDO お笑いグランプリだった。

グランプリという頂点に立てるのはたった一組。

敗れていったたくさんの出演者たち、彼らがいたからこそそのたった一組が燦然と輝くことができ、頂点を輝かせるための大勢であり、お互い欠くべからざる存在なのだ、という「火花」に書かれていた表現が、情景が、予選会から決勝大会までのストーリーを見ていて実感として身体に入ってきた。

彼らの今後の活躍に期待したい。川越発川越ドリームは始まったばかり。