川越style「おとまち小江戸3周年パーティー川越を食べつくせ」川越Rotom 2017年9月 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越の人、もの、こと。地元に密着した地元人が地元人に向けて川越物語を伝えるメディア。
川越は暮らしてこそ楽しい街。
川越の様々なまちづくり活動に従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

川越の音楽シーンを引っ張ってきた「NPO法人おとまち小江戸」が発足してからちょうど3年。

節目の3年を迎えるタイミングで企画されたのがこのイベント。設立当初のマグマのような熱気から早いようであっという間の3年の間に、おとまち発の活動により確実に川越の音楽文化は豊かになり、音楽が身近なものに、そして一番の目的である川越を拠点にして活動するミュージシャンも増えている。みんなで支えてきた3年という時間を噛み締めて語らい、さらに4年目、5年目に向けた決起集会にしようとしていたパーティーでした。

音楽に食事にそれに人、全てが川越というテーマを共有しようとしたパーティーは、これまでとこれからをみんなで再確認する場でもあろうとしていました。

 

川越の松江町にライブハウス「川越Rotom」にて、2017年9月18日(月・祝)に開催されたのが、「おとまち小江戸3周年パーティ!~川越を食べつくせ~」
■時間:19:00~21:00
■会場:川越Rotom(川越市松江町2-4-5)
http://www.kawagoe-rotom.com/
■会費:3000円
料理付き90分飲み放題。基本的には、立食パーティです。
主催:NPO法人おとまち小江戸

『皆様のおかげで、おとまち小江戸も3周年となりました!3周年の宴会を開催します!!「川越食と音楽とともに」と題して、音楽も食も川越をお楽しみに下さい!』。

3周年パーティーもやはり、川越の音楽を聞いてもらうことをメインにして、提供する食事も川越産を強く意識。食部門は川越Farmer's Marketと連携して川越産農産物を使った料理を提供してより「川越」を感じてもらおうとしていました。

「川越Farmer's Market」

https://www.facebook.com/kawagoefm/

川越の農は川越Farmer's Market、川越の音楽はおとまち小江戸。

今回は「おとまち小江戸」×「川越Farmer's Market」というコラボで、川越Farmer's Marketとの連携もすんなり。というのも、川越Farmer's Marketというイベントを始める前に、ここ川越Rotomで「川越収穫祭」という名で開催していたパーティーがあり、今回の企画の趣旨とまさに同じものでした。

 

 

(2015年1月「川越収穫祭2015冬」開催)

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11981759677.html

川越産農産物の販売、川越産農産物を使った料理、川越の農家さんによるトークセッション、川越のミュージシャンによる演奏という内容で、地元の農産物に改めて参加者の口から「川越にこんな農家がいたなんて!」という驚きの声が挙がり、川越には知られざる魅力がたくさんあるのだと一様に感銘に浸っていたあの表情。あの室内イベントが発端となって場を屋外に移し、蓮馨寺で始まったのが川越Farmer's Marketです。今回の3周年パーティーは主催ではなく協力という形ですが、原点を確認するという意味で、積極的にサポートしようと関わっていました。ファーマーズにとっても久しぶりの室内イベント。2016年11月にシボネボルケで開催した「実りのごはん会」以来です。

3周年パーティーに使う野菜は、川越の農家、利根川さんと忍田さん。そしてこれを調理して見事に料理に仕立てるのもスペシャルゲストシェフ、東松山市にある「月見や」三代目の砂生さん。

農と音楽というのは、改めて考えるまでもなく繋がり合っているもので、「祭り」が五穀豊穣を願い、収穫に感謝する祭事であり、そこにはお囃子などの音楽ももちろん一体として在り続けてきた。農の祭りを現代的に解釈したのが川越Farmer's Marketで、音楽を現代的に解釈しているのがおとまち小江戸、お互いに共鳴し合う関係でもあります。

 

川越を音楽という側面から盛り立ててきたおとまち小江戸、代表を務める細渕さんのこれまでの3年を振り返ります。

おとまち小江戸の細渕さんが、当時も今も熱く胸に秘めていること、それが。

「川越で音楽祭を開催したい」。
その想いから誕生したのが「HMC BAND」であり「おとまち小江戸」。
プロとして活躍するミュージシャン4人が、川越で音楽の祭典を開くことを目的に結成したのがHMC BAND。これまで、一番街や川越modiをはじめ川越で音楽を演奏する場作りに動いてきました。

HMC BANDの4人とは、テレビ番組「爆笑レッドカーペット」などで芸人として活躍し、鍵盤とトランペットの同時演奏をする『こまつ』、
川越出身でB'sや倉木麻衣らが所属するレコード会社Beingから
ギタリストとしてデビューした『細渕真太郎』、
ドラマーとしてCM音楽やリュ・シウォン等のレコーディングに参加する『大野達哉』、
女性らしい見た目とは裏腹に、男勝りなベースで魅せるベーシストの『萩原みのり』の4人からなるバンド。

細渕さんが声をかけ、2013年3月に結成されたHMC BANDは、インストゥルメンタル楽曲を中心に、枠にとらわれない独特な音楽性が魅力で注目を集めています。

その圧倒的な演奏力は、川越のどの場所で披露しても「カッコいい!」と多くの人の足を止めさせ、夢中にさせてきました。通行人だった人が、たまたまHMC BANDの演奏に遭遇し、音楽に聞き惚れて、ライブが終わった後には「ファンになりました!」とメンバーに声を掛けている光景は、本来は奇跡のような瞬間でも、HMC BANDでは日常的な光景でもあります。

 

(2014年4月クレアモールにある「川越modi」前ライブ)

HMC BANDの細渕さんの「川越で音楽祭を開催したい」という決意は、一過性のお祭りを開催するという意味ではなく、人づくり、場づくり、街づくりまで含めた壮大なビジョンによって発せられた言葉だった。まず取り組んだのが、場づくり。
ライブハウスでもなく、リハーサルスタジオでもなく、ストリートでもなく、
川越の街の中で、音楽演奏する場を開拓していくこと。

そのために自分たちがまず先頭切って川越各地で演奏し、演奏力で誰をも納得させ、演奏する場を創ってきた。
彼らの思いの根底に常にあるのは、単にHMC BANDを魅せるだけでなく、川越でミュージシャンが演奏する場を作り、人に見てもらう場を増やすこと。
その後、細渕さんを中心に「おとまち小江戸」というNPOを立ち上げ、その想いに共感した街の人たちが年代問わず協力に集結してきた。

細渕さんは、おとまち小江戸の代表に、今回の3周年パーティーが行われたライブハウス「川越Rotom」の副店長という立場でもあり、日々ここを拠点に活動しながら、おとまちとして年に一度のお祭り「おとまち小江戸秋(夏)まつり」を主催してきた。2014年・2015年はえすぽわーる伊佐沼、2016年はウニクス川越、ウェスタ川越で開催しました。

 

 

 

 

(2016年10月ウニクス川越・ウェスタ川越「おとまち小江戸秋まつり」)

 

「川越で音楽祭を」。

その想いは、2014年のおとまち発足当初から熱く、あれから3年経ってもぶれることなく全く変わりがない。

その想いはいろんな方面に飛び火して下地が出来上がっていて、きっと今街中に張られていっている伏線が、やがて一大音楽祭という大きな果実となって結実していく日が来るでしょう。

3年という時間をかけて人の輪を広げてきたおとまち小江戸。

主催イベントだけでなく、川越で行われるイベントには積極的に協力することで、おとまち小江戸を浸透させ、音楽祭の賛同を得る活動を続けてきました。それにより今では、川越のイベントで音楽を担当と言えば、すぐにおとまち小江戸に声がかかるようになっている。

 

(2014年12月「フェイスブック小江戸川越祭」カワゴエン×小江戸なでしこ広場×おとまち小江戸

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11965281121.html

毎月、ウニクス川越で行われている「にぎわいマルシェ」ではステージをおとまちが担当。2017年9月9日、10日にウェスタ川越で開催された「矯正展」では、同時開催だったにぎわいマルシェの音楽ステージ担当+おとまち小江戸として飲食ブースも出店して盛り上げました。おとまちブースの食を担当していたのも、3周年パーティーと同じく砂生さん。

 

 

 

(2017年9月ウェスタ川越矯正展、ウニクス川越にぎわいマルシェ)

ウニクス川越とは縁が深く、2017年4月に開催された「2017年世界自閉症啓発デー Light it up blue 川越」、細渕さんも実行委員会のメンバーとして名を連ねていて、音楽ステージを担当しました。

 

 


(「2017年世界自閉症啓発デー Light it up blue 川越」2017年4月2日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12262975510.html

また、こちらの伏線もやがて合流する時が来るかもしれない音楽祭が、尚美学園大学の「けいおん夢まつり」。

細渕さんの母校である尚美学園大学の恒例イベントとなっている、今年で4回目を迎えた高校生バンドたちの熱き音楽甲子園「けいおん夢まつり」は、もとを正すと細渕さんが立ち上げに関わっていたものでした。

 

 

 

(第4回「けいおん夢まつり」尚美学園大学パストラルホール2017年6月25日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12296254144.html

 

おとまち小江戸の活動が街に知られると同時に、代表の細渕さんの熱意に共感する人が増え、話しを聞かせて欲しいという依頼も増えている。2016年7月19日に「NPO法人武蔵観研」主催で開催された「2016年 川越みがき」では、各分野で活躍しているそうそうたる4人のゲストの一人として細渕さんが招待され、おとまち小江戸の活動を説明しました。

■シーラ・クリフ氏 十文字学園女子大学教授

■山野清二氏 埼玉大学名誉教授

■ベーリ・ドゥエル氏 東京国際大学教授

■細渕真太郎氏 おとまち小江戸 代表理事

 

 

(「2016年川越みがき」2016年7月19日NPO法人武蔵観研 湯遊ランド手古舞

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12183354762.html

さらにサイドストーリーとしては、川越Rotomは「彩の国カレーなる闘い」に毎回のように出店していて、前回、2017年5月の第三回大会では、今回の3周年パーティーの料理でも腕を振るった砂生シェフによる渾身の「芋と小江戸黒豚の恵み〜トロッと極上さつまいもカレー」で見事に審査員特別賞に輝きました。審査員特別賞というのは、ある意味最も難関な賞でもあり、冷静に吟味する鋭い舌の審査員たちを唸らせました。

エントリーNo.13 川越市代表
ROTOM 

 


★〜芋と小江戸黒豚の恵み〜トロッと極上さつまいもカレー★川越名産のさつまいもを使用し、サツマイモの甘み、小江戸黒豚のコクと旨み、そこにスパイスを見事にハーモナイズした逸品です。

(賞状を受け取る砂生シェフ 「第3回彩の国カレーなる闘い」ウニクス川越・ウェスタ川越 第三代チャンピオンの栄冠はどのお店に

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12275757324.html

『「お待たせしました。結果が出たので発表します。まずは、審査員特別賞の発表から始めたいと思います。審査員の評価が最も高かった審査員特別賞は・・・川越Rotomさんです!!」』

会場からどよめきが起こる、なによりRotomさん自身が驚いたようで、おおー!!と雄たけびを挙げました。意気揚々とステージに上がって実行委員長より賞状が授与されました。

やはり、代名詞となっているさつま芋の力は大きかった。。。

審査員を唸らせるだけでなく、投票所では、さつま芋のカレーに一票入れたいという声が多かった。改良を続けてきたカレーが見事に結果に結びつきました。

 

まさに激動の3年。
川越市内、それまで点で頑張っていたミュージシャンを線で繋げ、東京に行かなくても川越で頑張れる場所があるんだ、そう自信を持てる場を増やす。川越だったらいろんな場がある、むしろ川越を目指そう、というくらいの逆流を起こそうとしているのがおとまち小江戸。
街の中で演奏し街の人に聞いてもらう経験を通して、自分の世界観と街をどう繋ていけばいいか、自らを考えることができ、さらに音楽性を深めていくことができる。自分の音楽ありきで終わるのではなく、街にどう自分の音楽を届けられるか、聞いてもらえるか、その意識を磨いてもらう。
川越中に場を作りつつ、その「場」は簡単に出られるものにせず、出演までの階段を設けて頑張って目指す場とすることも大事にしていること。それによってミュージシャンの努力を促し、お互い切磋琢磨し合う関係を作る。細渕さんの熱い想いは、若手ミュージシャンが特に反応し、高校生や大学生がおとまちに期待を寄せて、積極的に関わっているのも特徴です。
川越で音楽祭を作りたい。

そのために結成したHMC BANDとおとまち小江戸。
「自分たちがぶれちゃいけないし、折れちゃいけない。川越で音楽祭実現するまで頑張ります」と決意を新たにする細渕さん。
音楽が身近に鳴っている街、
音楽家が生きていける街、
それが街の豊かさになるはず。
彼らが目指す音楽祭は、どういう形で実現するでしょう。
「初雁球場でやりたい」なんて語り合っていますが、それが実現したらサザンオールスターズが初雁球場でライブやって以来の川越の伝説になるかもしれません。

「川越で本当の音楽祭を」。

途方もない夢かもしれない、普通に考えたら誰も出来るとは思わない、しかし。今年思い立って今年やろうという衝動的な思いではなく、時間をかけてネットワークを広げながら、いつの間に、もう初雁球場でやった方がいいんじゃないと自然と雰囲気が出来上がっているような長期的な視野で計画していること。

川越密着のミュージシャンが一堂に出演して、初雁球場で音楽祭。
夢見てきた人は数多くいたと思いますが、彼らは本当に実現してしまうかも。これからも一歩一歩進んでいきます。

 

祝いのおとまち3周年のパーティーには川越産農産物を使った料理を提供したい、それも野菜をふんだんに使った料理をと考え、必然的に川越Farmer's Marketと繋がった。

 

 

 

(川越の忍田農園さんの畑)
パーティーのため山盛りの忍田さんの野菜を川越Rotomに届け、すぐに砂生シェフが腕によりをかけて調理していきました。
忍田さんの畑からはオクラ、ツルムラサキ、金時草はおひたしに、バターナッツはポタージュに、すくなかぼちゃは煮物に。
それに茄子とじゃがいもは利根川農園さんのものを使用し、パスタなどに仕立てる予定。一体、どんな料理になるのでしょう。
ちなみに、忍田さんも利根川さんも、2018年1月のウェスタ川越のファーマーズに出店する予定ですので、そちらも期待してください。

 

開演時間を迎え、まずはおとまち小江戸3周年おめでとう!と乾杯し、これまでの3年という道のりをみんなで振り返っていた。

 

 

食事を楽しみつつ、川越の農家さんのお話しを聞き、川越のミュージシャンの演奏を聴く、おとまちらしい内容になっていました。

テーブルに並んだ川越産農産物の料理たち。砂生シェフが一つ一つの料理について、野菜を見極めどう調理したのか解説します。

 

 

 

 

 

立食形式で箸をすすめる参加者。

「忍田さんの野菜、めちゃくちゃ美味しいです!」「バターナッツのポタージュ美味しい!」など参加者から感嘆の声が溢れる。

素材の味を生かしながら、ひと手間加えてさらに美味しいものへ高めていく、さすがは砂生シェフ。おひたしには月見やで使用している鰹節を用意し、スペシャルおひたしになっていました。

 

 

 

食事を味わい、ここで川越の農家、利根川さんが壇上に。トークセッションが始まりました。

農家が農産物を語り、シェフが調理を語る、考えればなんとも贅沢な時間です。

川越Farmer'sMarketの活動のことや利根川さんの普段の仕事のこと、野菜のこだわり、野菜への愛などを話してもらい、参加者が話しに聴き入る。

大事にしていたのが、単に農産物を使った料理を提供するだけでなく、それを作った本人がこの場に来て、その人の話しを聞くこと。こういう体験を通して地元の農のリアルな現場を実感してもらおうとしていました。農家さんが直接話すことのインパクトってやっぱり凄いのです。農業というのは、周りから入ってくる情報、あるいは想像しているものとは全く別物です。農を仕事にし、土にまみれ土を耕して農産物を作る現実の話しは、土から遠く離れた一般的な情報・想像を遙かに凌駕して心に迫ってきます。そして、そのリアルな農の話しが、また面白いのです。自然の作用の偉大さ、天候の気まぐれ、それに向き合って美味しい作物を作ろうとする人の力、全てのバランスが整って出来上がる一つの野菜。なんていう感動的な営みなんでしょう。川越Farmer'sMarketでもこうしたトークセッションを行いたいところですが、ただ、お話しをしっかり聞こうとしたらこうした室内イベントがいいだろうし、こういう場も大切にしたい。

トークセッションでも話題になった利根川さんの茄子とじゃがいも。

この素材を使い、いよいよ、砂生さんが仕立てた料理が提供されました。じゃがいもの旨味、茄子の甘味、川越の農をしっかりと感じられる逸品でした。

 

 

そして、おとまち小江戸と言えば、音楽。

川越のミュージシャン、ダイキさんと有梨さんが登場して、3周年に花を添える演奏を披露しました。二人ともおとまち小江戸を語る上では欠かせないミュージシャンであり、この場に立つにふさわしいミュージシャンだった。これまで数えきれないほどおとまちのステージに出演してきました。

 

 

 

 

特に有梨さんは感慨深いものがある。。。

それは、おとまち小江戸が発足して、えすぽわーる伊佐沼で開催した2014年8月の「おとまち小江戸夏まつり」のことだった。

あのイベントのステージは、主催側が招待した出演者だけでなく、オーディション枠というものがあり、予選を勝ち抜いた二組が、えすぽわーる伊佐沼の野外ステージで演奏することができるという制度も設けられていた。

一次予選、二次予選は川越Jammin。そして最終予選が、川越Rotom。川越Rotomの最終予選の日がなんとおとまち小江戸夏まつりの当日、そう、最終予選を勝ち抜いた二組はその場からそのままえすぽわーる伊佐沼へ急行し、演奏するというドラマチックな流れになっていたのです。

川越Rotomの最終予選、今か今かとその時を待ち構えている店内。
熱気が充満し、どのミュージシャンの表情にも「自分こそが」という決意に溢れていた。
川越Rotomには、これまでの予選を勝ち抜いてきたミュージシャンが集結していた。
「ここが最後の砦。ここを抜ければあのステージが待っている。。。」
今まで想像もしていなかった舞台が、もうすぐ目の前まで迫っている。
始めの一次予選、予選オーディションには3日間16組のミュージシャンが出場し、選ばれた者でさらに二次予選、準決勝が行われ、勝ち抜いた7組がこの日川越Rotomでの決勝の舞台に立とうとしていました。
今日二組に選ばれれば、ゴールであるえすぽわーる伊佐沼のステージで演奏することができる。

11時。最終予選の出演順が発表されると、「よし!」「やるぜ!」みな自分の出番を確認し騒然となる。さらに表情が引き締まっていく面々。決勝ももちろん大事だけれどここはゴールじゃない、あくまで目指すはこの先のえすぽわーるのステージ。そこでのパフォーマンスこそ大事なのだ。決勝を通過したら、すぐに店内を飛び出して伊佐沼に向かう準備はみんなできていた。

長い期間に亘って行われてきた、おとまち小江戸夏まつりオーディション。
予選が進むごとに一人減り、また一人減り絞られていく。
人が減っていくのと反比例するかのように出場者間の繋がりは強くなり、落ちた人が受かった人に「俺たちの分も頑張って!絶対伊佐沼に行ってくれよ!」と思いを託していた。まるで高校野球の球児たちのような関係があったのかもしれない。
勝ち抜いていくことは、人の思いを背負うことでもある。
優勝したみのるさんは、決まった瞬間川越Rotomの舞台上で涙を流した。
「落ちていった人たちのことを思うとつらい。。。」

そして、もう一人の通過者が、有梨さんだった。
出場者全員の思いを受け止めて、決勝の舞台からすぐに伊佐沼に移動。えすぽわーる伊佐沼のステージに臨んでいました。

 

 


予選を戦った仲間たちとは、繋がりが深まった。なんと、川越Rotomに出場し残念ながら最終予選に落ちたミュージシャンも一緒に伊佐沼に駆けつけ、二人の応援に来ていました。

有梨さんは、予選の日々の中で川越をテーマにした曲「川の向こうに」を制作。この時に披露しました。

そして、この歌はその後もライブで歌い続けていて、この3周年パーティーのステージで歌ったのも、この曲だった。

 

農に、食に、トークに、音楽に、川越を共有したイベント。

おとまち小江戸は節目の3周年を無事に迎え、これからますます音楽で川越を活気付かせていく。疾走はさらに加速していきます。

おとまち小江戸が次に迎えるビッグイベントが、2017年10月28日(土)ウェスタ川越・ウニクス川越で開催する、年に一度の主催事業「おとまち小江戸秋まつり」。

いろんな川越の魅力を音楽で繋ぐ。今年の祭りも盛大に行われるでしょう。

やがて幕を開ける一大音楽祭に向けて、一歩一歩前に進んで行く。

 

「おとまち小江戸」

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「川越Farmer’s Market」

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