川越style「パン工房Bare Bread」石原町の住宅街に新しいパン屋さん | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2月の限定パンは、雪だるまパンだった。

クリームとチョコの2色パンで、

生地にタピオカ粉を混ぜてもちもちとした食感でした。

なにより、目と口が可愛らしい。。。

にっこり微笑んでいる雪だるまは、

やって来た子どもたちと目が合い、さらに嬉しそうにしているようだった。

楽しく、ほっこりするようなパン、
Bare Breadのパンは、まさにそんなパンなのです。

 

お店があるのは、菓子屋横丁から向かうと高澤橋を渡って左折、

赤間川に沿って進んで松江自動車整備工場から右に細道を入っていった道沿い。

赤間川公園横の石原橋からも松江自動車はすぐ見えます。



 

あるいは反対側だと、月吉陸橋から北に進み、月吉歩道橋の六差路を右斜めに入っていっても松江自動車整備工場があります。

住宅街の中、道を進んでいくと、本当にここにパン屋さんがあるのだろうかと、少し心配になりながら、

左右をキョロキョロし出会いの瞬間を待ち焦がれる。

うん?通りを臨んでいる動物の姿が見える。。。あ、パンダだ。

木の看板に確認した「パン」の文字、その片仮名の、なんともほっこりする響き。

そう、ここが、2016年1月にオープンした「パン工房Bare Bread(ベアブレッド)」さん。


「パン工房Bare Bread(ベアブレッド)」

川越市石原町1-31-20

営業日 金・土・日・月曜日

10:00~18:00

049-223-3654

Blog:

http://ameblo.jp/762298/

※営業日・営業時間は変更になる場合があります。ブログの営業カレンダーでご確認ください。

※店舗近くに駐車スペース1台あり

 

通りから足が導かれる先に、まるでログハウスのような小さな建物が見えます。

住宅街にひょっこり現れるログハウス、そのギャップに引き込まれる。。。

Bareとは、ありのままの・着飾らないという意味。

お店は金土日月の営業で、扉を開けて入ると、木の空間に並んだパンに焼き菓子が迎えてくれました。

 

Bare Breadは町のパン屋さん。

誰もが知る、誰もが食べやすく、気軽に手に取れるパンを意識し、

パンの顔触れもなるべく変えず、「Bare Breadのあのパン」というパンが、食べたい時に食べられる安心。

 

レーズンたっぷりの小型丸パンのレーズンバンズ。

Bare Breadの特に人気パンが、コーヒー生地であんを包み、コーヒー豆チョコをアクセントにした、コーヒーあんパン。

そうそう、チョコなら、チョコを織り込んだスティックタイプのねじりパン、チョコツイストとも人気を二分している。

北海道十勝産のつぶあんを使ったあんパンは定番中の定番、こしあんパンも用意しています。

カレーを混ぜた生地でベーコンをくるくる巻いた、カレーベーコンロールがあり、

「わあ、こんなパンがあるんだ!」と大人もつい声を上げてしまうのが、ちくわの穴にツナマヨを詰めて、パンで巻いた、ちくわパン。

レーズンとカスタードクリーム入りで、シナモンシュガーたっぷりのシナモンロール。

さくさくのクッキー生地とチョコチップを入れた生地がにんまりとなる、メロンパン。

「あまおう」を使ったジャムを詰めた、ジャムパンがあって、

キーマカレーパンは、ちょっとスパイシーな手作りのキーマカレーに、チーズをトッピング。

平田農場のハンバーグを使用したハンバーグパンは土日限定です。

他には、クリームパン、ハムロールやウインナーパンなどなど。しかも、どれもが安いです。







 

そしてお楽しみといえば週替わりで登場する新作パン。

この時お目見えしていた新作の五穀パンは、

文字通り、五穀(黒ごま・小豆・黒豆・大麦・うるちあわ)の穀物を使ったヘルシーパンでした。

他には最近は、油で揚げない焼きカレーパンが登場。

甘口のフィリングを使用して子どもにも人気でした。

 

Bare Breadは、お店の佇まいが想起させるように、子どもから大人まで幅広い年代の人がやって来ます。

場所柄地域の人が歩いて来たり、自転車で来たり、時に遠方からもBare Breadのパンを求めにやって来る。

別のところに駐車スペースもあるので、車でも行くことができます。

Bare Breadでは、子どもが一人でやって来てパンを買っていく光景も普通で、また、土日になると子ども同士で、わいわいとパンを選んで買っていくと言います。

それはまるで近所の駄菓子屋さんに通うかのよう。

ここでは、一口サイズのちっちゃいワッフルも売っていたりするので、子どもにとっては、まさに駄菓子屋さんのようなワンダーランドに見えるかも。

 

この時も朝から賑わい、親子連れで、女性が、お年寄りが、これも、あ、これも、とトレーに載せ、棚から次々にパンがなくなっていきました。。。

 

「ここのフレンチトースト美味しいのよ」と、土日限定のフレンチトーストを2つ3つとトレーに載せていく人、ここの塩パンが好きで、まとめて買っていく人、既に終わってしまいましたが、時季限定のりんごのデニッシュも好きな人が多く、目の前で見る見るうちになくなっていった。。。

そういう時誰もが自分に言い聞かせる、

「気になったパンはすぐにトレーに載せなくてはならない」、

パン屋で振る舞うべき流儀が改めて脳裏をかすめました。。。

チョコツイストも見かけた人がすぐに手を伸ばすパンで、Bare Breadの堀部さんが個人的一押しでありつつ、お店の人気パンが、塩パン。
塩とバターと小麦粉というシンプルな素材で素朴なパンは、実はゲランドの塩とよつばバターを使っているという、こだわりの素材が優しさを生み出す。

食パンは、山型食パンに角食パン、角食パンは六枚切りの他に、美味しく食べ切れる量を考え、三枚切りも用意しています。

レーズン食パンに、小麦胚芽とブラウンシュガー入りのハリウッド食パンもありました。

 

焼き上がったパンを目がけて、この日も続々とお客さんが扉を開く。。。

そしてまた、焼き上がったパンを棚に並べていく午前中のBare Breadの忙しい時間。



 

Bare Breadの堀部さんとパン・焼き菓子の関わりは、今から20年ほど前に遡ります。ふとしたきっかけでパン教室に通い始めたことから。自宅のすぐ目の前にパン教室があり、そこから漂ってくるパンのいい香りに誘われて通うようになった。

ちなみに、練馬区にあるジャパンホームベーキングスクールの分室が川越駅近くにある「川越パン・ケーキ教室」で、その川越パン・ケーキ教室の分室が、堀部さんが通っていた山田さんが主催しているパン教室、という系譜です。

パンと焼き菓子作りのイロハはここで学び、数え切れないくらいのいろんなパン・焼き菓子を作っていた。

人に食べてもらいたい、お店を開きたいという夢はもう10年ほど前から胸に抱いていたと言います。

だんだんと、教えてもらう側から教える側に、自宅で子どもパン教室を開催するようになり、これはずっと続いています。

パン屋の仕事としては、川越市役所前交差点にあった「石窯パン工房ル・ソレイユ」でオープンの時から働いていました。

 

堀部さんはBare Breadを開く前、実はパンよりも先に焼き菓子を川越で展開していました。

焼き菓子を卸していたお店というのが、この場所から歩いて行ける菓子屋横丁で店舗を構えていた稲葉屋本舗さん。

表通りにあった方ではなく、横丁内で駄菓子などを販売していた稲葉屋さんでは、観光客がたくさん訪れる場所ということを意識して、食べやすさく小さいサイズのものや、子どもが喜んでくれそうなお菓子を作っては卸していました。

特に観光シーズンともなると完売する時間も早く、稲葉屋さんから追加を頼まれてはお店に届けにいっていたそう。

この時に、子どもが駄菓子と共に買えるもの、と50円のちっちゃいメープルワッフルなどを考案しました。

菓子屋横丁で親しまれていた焼き菓子だった。

あの日までは。。。

2015年6月。菓子屋横丁で発生した店舗や住宅など7棟が全半焼するなどした火災で、全焼した店舗3棟のうちの一つだった稲葉屋本舗さんは、2015年8月末から、さら地となった店舗跡地に仮店舗を出店しています。
 

堀部さんの焼き菓子が、また稲葉屋さんに並ぶ日がやって来ますように。。。

焼き菓子は今の店舗でも目玉で、こちらでも新作や期間限定品が定期的に登場しています。

稲葉屋さんでも子どもたちに人気だったちっちゃいメープルワッフルに、バナナケーキ、ルシアンクッキー、ケーゼシュタンゲン、フロランタン、ちょっぴり塩味が利いた新作のチョコチップクッキーが並んでいた。

バレンタインまでの期間限定が、クラシックショコラでした。



 

Bare Breadさんはさらに、お店を開く前の段階で川越のイベントに出店する機会があり、川越織物市場で行われているイベント、

2015年4月の手づくり食市、11月のアートクラフト手づくり市、と二つのイベントに出店してきました。

なぜお店を開く前からこのイベントに出店していたのかという経緯は、

織物市場のイベントを主催している草野さんと繋いでくれたのが、川越蔵の会の人で、

その人もまた、織物市場保存運動に深く関わった人だった。

Bare Breadの店舗設計含めて多大な協力をしてくれたと、堀部さんは振り返り、

今は天国からBare Breadの活躍を見守っていることでしょう。。。

(「アートクラフト手づくり市in川越織物市場2014」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11953890056.html

ちなみに、2016年4月の手づくり食市in川越織物市場にも、Bare Breadは出店します。

他にも堀部さんは、川越市が行っている「川越・地域子どもサポート推進事業」のサポート委員会に入っていて、子どもたちに楽しくお菓子作りを体験してもらっています。

子どもサポートとは・・・
『子どもたちの生きる力をはぐくむために、学校・家庭・地域と社会教育施設が、協働していくという共通の視点をもち、子どもたちに様々な学習機会や体験 活動の場を提供していくこと。
人との交流を通して、豊かな心や規範意識、望ましい職業観などを子どもたちの中に育てていくこと。を目的とした、地域のみなさんによる活動をいいます。』

 

市内を14地区(公民館区)で分け、それぞれの地区サポート委員会で、地域の特色を生かした活動を行っています。

堀部さんは、川越氷川神社裏手に流れている新河岸川沿いにある北公民館の調理室にて、子どもたちにお菓子作り体験の講師を担当していました。

 

Bare Breadは別の切り口では、川越の待望の個人のパン屋さん。

川越は、小さいながらも手作りにこだわる町のパン屋さんが各地域にあります。

Bare Breadの堀部さんは、川越のパン屋さんでは「パン工房とーくん」が好きで、霞ヶ関の角栄商店街にあった頃から通っていたのだそう。

南通町に移転してからも買いに行くことがあると言い、確かにとーくんのあの身近で親近感溢れるパンは、Bare Breadに通じる部分がある。


そして、Bare Breadがお店を構えるこの石原町といえば、お店までの道のりにあった赤間川のせせらぎ。

高澤橋の袂に「もっこ館」があります。

 

伝統行事の石原のささらの獅子舞、赤間川の散策、新しいお店、それに・・・

これからいろんな展開で話題になっていくだろう石原町。


Bare Breadでは、暖かくなってくれば、摘んできたよもぎを使ったよもぎあんパンやバジルペーストを生地に入れたパンなど、季節を意識した新作パンが登場していきます。

石原町の住宅街、

身近なパンたちが、にっこりと待っています。

 

「パン工房Bare Bread(ベアブレッド)」

川越市石原町1-31-20

営業日 金・土・日・月曜日

10:00~18:00

049-223-3654

Blog:

http://ameblo.jp/762298/

※営業日・営業時間は変更になる場合があります。ブログの営業カレンダーでご確認ください。

※店舗近くに駐車スペース1台あり



読者登録してね