今晩は。
朝晩はすっかり涼しくなってきました。
もうすぐ中秋の名月ですね。
月がきれいな季節です。
夏目漱石氏が、「我、君を愛す」と訳した学生に対して、
「月がきれいですね,とでも訳しなさい。」と言ったのは
実は、何の根拠もない言い伝え説が多く、調べるほど謎が多いですが、
真実は謎の方がいいかも知れないですね。
ひとりひとりの感じ方、考え方が真実なのでしょう。
作曲者、作家からの素晴らしいプレゼントに感謝します。
季節ごとに、その時のイメージの曲を聴いてみたり、
弾いてみたり。四季ごとの曲をレパートリーに加えていけたら
素敵です。どんどん知っている曲が増えていきます。
ピアノ曲は、月がタイトルになっている曲が
たくさんあるようです。
真っ先に思い浮かぶのが、ベートーヴェンのピアノソナタOp27-2
「月光」の第1楽章です。三連符のゆったりとした右手が、
湖に映し出された、月の動きのようです。
先日、生徒さんのご家族の方が、この月光の第1楽章が
好きだと仰って、楽譜を持ってきて下さいました。
他の曲の練習があったため、
私が弾いてみるだけになってしまいましたが、
是非また、聴かせて下さると嬉しいです。
ドビュッシーの「月の光」も最初の譜読みの難解さ(得にリズム)
の印象とともに有名な曲です。
同じ曲でも、10代の頃に弾いた時、20代、30代、40代、~上限なく
どんどん演奏が変化していったり、解釈が変わるのが興味深いです。
若い頃のホロヴィッツが、オーケストラのテンポを引っ張って
凄い勢いでピアノを弾いていた録画があったのですが、
本当にすごいけれど、まるで鍵盤の上でマラソンをしているような
イメージでした。
晩年のホロヴィッツのピアノは、とてもゆっくりで静かで、
無駄な動きが全くない、それでいて張り詰めたメロディーを
指先で紡いでいく、何て心にしみるのでしょうか、、。
自分も歳を重ねたのだなと思う瞬間です。
1年前に書いた「お月見だんご」ドレミ読みです。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。